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「抜け駆けは許さない!」ママ友間で起きたバレンタイントラブル。その驚きの顛末

勝手な行動にマネージャーたちが激憤!

 このボスママ、よかれと思ってやったことではあったのだが、思わぬところから怒りを買うことになる。 「後日、このバレンタインをあとから知ったマネージャーをしているママたちが、『何を勝手なことをしてくれたんだ!』とブチ切れ。コーチに勝手に金品を渡すなんてとんでもない、やるなら全体でまとめてやる!と……。抜け駆けするなってことみたいで、またくだらない登場人物が追加されたよ……と思いました」  しかも、なんとなく参加しなかったPさんだけは賞賛され、「あなたは常識がある!」とマネージャーたちから目をかけられることに……。 「その後マネージャーからコーチに『今回のバレンタインはチーム保護者たちからの公式なものではないので、けっしてお返しはしないでほしい』と通告があったそうですよ(笑)。チョコひとつに、何もそこまで目くじらをたてることはないですよね」

今年のバレンタインは思わぬ方向へ……

 そんなこんなで、今年はすっかり去年のことなんて忘れていたPさんだったが、先月送られてきた、全体の連絡網LINEを見て目が点になったという。連絡網LINEには、こうあった。 《今年は、全体の部費からコーチにバレンタインを贈ることになりました。食べ物は避けた方がいいとの意見が出たので、アマゾンギフトカードを1000円分、贈呈することに決定しました。ご了承ください》 「部費から予算を出すってところが、全体主義を重んじる、ザ・日本人って感じですよね。去年のマネージャーたちからの引き継ぎで『去年あげた前例ができてしまったから、今後何も渡さないのは良くない』という謎の配慮が言い伝えられたと聞きました」  極め付けは、コーチへ何を贈るかでもマネージャー陣で一悶着があったという。 「LINEギフトなら相手の住所を知らずとも非接触でゴディバのチョコが贈れるとかで、それがいいんじゃないかっていう方がいたりしたそうですよ。結局は無難なアマギフに落ち着いたらしいですが、そもそもバレンタインって何だか分かっていますか!?って感じですよね」  来年度はこの悪しき風習がなくなることを、陰ながら願うのみだ。 取材・文/浦和ツナ子
1985年、埼玉県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライター/編集者に。プライベートでは3人の男児を育てている。趣味は家事をしながらの片手間読書、年間200冊くらいサクサク読みたいところ。
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