技術の進化によってクラブの重さや長さ、素材は変わりましたが、偏重心であるという基本的な構造は一切変わっていません。つまり、ゴルフというスポーツはいかにクラブの重心をコントロール（管理）できるか否かのゲームと言っても過言ではないのです。だからこそ、まずは偏重心というクラブの普遍的な特性を理解することが上達のための大前提なのです。 　そして、偏重心によって生じる遠心力とフェースの開閉運動に逆らわないスイングを身につけることができれば、ボールをより真っすぐ、遠くに飛ばすことができるようになります。こうしたクラブの特性を知ることが、ゴルフ上達の第一歩になることは間違いありません。 トリセツのないゴルフクラブが偏重心という特殊な道具だと知る 構成／舟山俊之 みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超