更新日:2023年08月28日 14:22
スポーツ

プロゴルファーが語る「フェースを返さない」は真実ではない/三觜喜一

シャフトの真ん中を持って旋回の重要性を体感

 意図的にフェースを返さないと、ボールを真っすぐ飛ばすことはできない。言葉だけで説明しても、理解するのは難しいでしょう。
ゴルフ

 シャフトの真ん中あたりを握ってボールを打ってみよう。グリップとヘッドの中心を結んだクラブの重心に近い位置を持つことになるため、長く持った状態よりも格段にクラブが扱いやすくなる。しかし、それでもしっかりとフェースを旋回させない限り真っすぐ飛ばすことが不可能だということがわかる。

 では、7番アイアンのシャフトの真ん中あたりを持って、ボールを打ってみてください。これだけ短く持っていれば、普段よりは格段にボールに当てやすいはずです。その理由は、重心に近い部分を持つことによって、フェースの動きをコントロールしやすくなるから。逆に、クラブを持つ位置が重心から遠くなればなるほど、重心管理が難しくなって、フェースは開きやすくなり、当てにくくなります。当然ですよね。  アメリカPGAツアーには、状況に応じてグリップを極端に短く持ってショットをするトップクラスの選手が多くいるのは、そのため。海外の選手がクラブの特性をきちんと理解している証拠です。  とはいえ、短く持った状態でもきちんとボールを真っすぐ飛ばせる人は少ない。ボールは右方向に飛ぶか、スライス軌道を描くアマチュアがほとんどです。それは、重心に近い位置を持ってスイングしても、遠心力によってまだまだフェースが開いているから。しっかりとフェースを旋回させない限り真っすぐ飛ばないことが嫌でもわかるはずです。ゴルフクラブの持つ特性が、頭だけでなく、感覚的として体でも理解できるので、真っすぐ飛ばせるようになるまで続けましょう。

フェースを旋回させないと、真っすぐ飛ばせない

 細かい技術論の前に、まずは「フェースを旋回させないと真っすぐ飛ばせないんだ」という認識に脳を書き換えること。これを理解できていれば、その後の上達スピードが大幅に加速していきます。 「YouTubeのレッスン動画で僕が『フェースターンは絶対に必要だ』と言うと、結構な数のアンチコメントが返ってきます。『そんなことしたら、ボールが左に飛んじゃうだろ』と。でも、このドリルを続ければむしろ返さないと真っすぐ飛ばないことが感覚的にわかるはず。体が覚えるまで、2週間は続けてみましょう」(三觜プロ) 【LESSON03 結論】 フェースを旋回させないと、ボールは真っすぐ飛ばない 構成/舟山俊之
みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

ゴルフの思考法ゴルフの思考法

スコアは打つ前に9割決まる!


誰も知らなかったゴルフの教科書即実践できるドリルBOOK付き 誰も知らなかったゴルフの教科書

YouTubeチャンネル登録者数40万人「MITSUHASHITV」が大人気のティーチングプロ、三觜喜一の集大成



【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ