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ほとんどのアマチュアゴルファーが正しくフェースターンできていない/三觜喜一

グリップは“尺骨軸”に沿わせて小指から握る

 続いての質問は、クラブとの唯一の接点であるグリップに関して。 「第6回で『体の前でクラブをもっとも高速で回転させられるグリップが、その人にとって最適なグリップの形である』とありましたが、これだけは守るべきというグリップの基本はありますか?」  先ほども解説したとおり、正しくフェースターンさせるには、左手首を外旋させてシャフトを回転させる動きが必要不可欠。  それを前提に考えたとき、グリップで大事なポイントは2つ。ひとつは手のひらに対して、どんな角度でグリップを当てるかです。  NGなのは、左の手のひら上で、前腕に対してグリップを直角に当てて握ること。これだと親指が長く伸びた“ロングサム”という形になります。この握り方だとシャフトを左に回転させにくく、ムリに回そうとすると、相当な力が必要になるはずです。  ヒジから先の前腕は親指側にある橈骨と、小指側にある尺骨という2本の細長い骨で形成されています。手のひらの中指と薬指の間には“尺骨軸”が通っていて、それに沿うようにグリップを当てて握ると、シャフトに回転を加えやすくなるんです。 誰も知らなかったゴルフの真実

グリップは左手の小指から

 尺骨軸を使ってシャフトを回転させやすくするには、グリップを握る指の順番も重要なポイント。尺骨は小指側にあるので、左手の小指から薬指、中指、人さし指という順番で握ることで、尺骨軸を意識しやすくなります。親指から人さし指、中指と、握る順番が逆になると、橈骨側でグリップすることになり、フェースの旋回もしにくくなってしまいます。  手のひらに対してグリップを当てる角度と、握る順番が正しければ、左手の親指が“ロングサム”にならず、グリップに対して短く収まる“ショートサム”という形になります。これがスイングに絶対必要なフェースの旋回を行いやすい、グリップの基本の形です。もちろん、右手も左手と同じ角度、順番でグリップしてください。 【Lesson07 結論】 シャフトを回転させることで、フェースを旋回させる 構成/舟山俊之
みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

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【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!
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