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百害あって一利なし!ゴルフスイングで”右重心”がダメな理由/三觜喜一

左肩を下げて始動する前に左足をグッと踏み込む

 さて、ここから今回のテーマに入りますが、左肩を下げてクラブヘッドを引き上げるときに、左足を真下にグッと強く踏み込みましょう。当然、このとき体重が右に移動することはありません。むしろ、アドレス時よりも左足を強く踏ん張っている分、左足体重が強くなる感覚です。 誰も知らなかったゴルフの真実 そうすることで、下半身と、トップに向かってタテに回転する上半身との間に引っ張り合いが起きます。ダウンスイングでクラブを引き下ろす際、極限まで伸ばされた筋肉が一気に縮もうとするパワーを利用できるので、クラブヘッドにより強い遠心力を働かせることができるのです。  でも、このときもしテイクバックの際に右足に体重を乗せてしまったら、どうなるでしょう。さきほどお伝えしたような「下半身と上半身の引っ張り合い」は生まれませんよね。たとえば、右手で弓矢を引くとき、弓を持つ左手が一緒についてきてしまったら、強く矢を放てないことは感覚的にわかるはずです。テイクバックで右に体重を乗せる動作は、それと同じこと。左足を踏み込むことで、それがストッパー役となり、弓のように筋肉が引き伸ばされるのです。

右足体重でのテイクバックはあらゆるミスの原因に……

 テイクバックで右に体重を乗せようとすると、脳は体が倒れないようにバランスを取ろうとして、バックスイングからトップでは、いちばん重い頭と上体が左に傾きます。正面から見ると、体重が左に残ったギッタンバッコンの、カッコ悪いトップに見えますが、実際には右足に強く体重がかかっているんです。 誰も知らなかったゴルフの真実 また、右足に体重を乗せる意識でテイクバックすると、上体がタテではなくヨコに回転してしまうため、ボールに当てにいくようなスイングしかできなくなってしまいます。  テイクバックで一生懸命体重を右に乗せようとしてきたことは愚かな行為だったのです。「テイクバックでは左足を踏み込む」。これを機会にバシッと脳を書き換えましょう! 【Lesson11 結論】 体重移動という考えは捨てる。テイクバック時に左足を”踏み込む” 構成/舟山俊之
みつはしよしかず●’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数41万人超

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【過去記事を参照 Lesson 1~41、82~】⇒日刊SPA!
【過去記事を参照 Lesson 42~81】⇒bizSPA!
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