仕事

“上司の確認待ち”が長すぎる。デジタル化に対応できない上司たちに職場がア然

上司が作成した“文字が不鮮明なPDF資料”の真相

資料「部長から送られてくる資料が毎回不鮮明で、一体どういうことだと社内で話題になっていました」  こう話すのは千葉県内にある飲食チェーン店勤務・田口浩介さん(仮名・30代)。部長が部下に送る社内資料は「PDF」形式だったが、その文字は極めて不鮮明で、何かトラブルが起きているのではないかと部下たちは怪訝に思っていた。 「PDFなので、そこまで文字が不鮮明になるはずはない。そう思っていたのですが、部長が作成したファイルを見て驚きました。まず、文字のコピーがうまくできないんです。部長に直接聞いたところ、PCで作った文字資料をスマホで撮影し、その写真をPCに送り返し、それをPDF化する……という意味不明なことをやっていました(笑)」(田口さん、以下同)

小さい文字は「画像」だった

 少々分かりにくいので改めて説明すると、部長はまず、PCのワープロソフトで文字資料を作成。画面上の資料をスマホで撮影し、画像を再度PCに取り込み、その画像自体をPDF化していたのである。  最近のPDF化ソフトは優秀で、画像内の文字を自動的に認識する。そのため、資料のタイトルなど大きな文字についてはきちんと「テキスト」になっていたのだが、撮影した写真自体が低解像度のためか、小さな文字はテキストとして認識されず、不鮮明な「画像」のままだったのだ。 「それを指摘すると、『デジタル化なんて面倒なだけだ!』と逆ギレ。結局、資料作成がなぜか僕の業務になってしまい負担だけが増えました」
次のページ
社内資料は「紙出力で保存しろ!」
1
2
3
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ