パワハラ、薄給激務…労働問題の相次ぐミニシアターで社会派映画が上映される矛盾
浮き彫りになる「恵まれた者の特権意識」
深田さんは高校生に映画表現の意義を教える活動もしている。実際の授業で使うテキストを見せてくれながら、深田さんは問題の当事者が表現の道を選べる重要性について語ってくれた。
「恵まれているとか恵まれていないに関係なく、誰もが自分の考えや世界観について表現できる状況を作らなければならない。そのためには欧米や韓国のように、文化への助成金を充実させることが非常に大切なんです」(深田さん)
作り手も劇場も配給会社も、表現の世界に関わっている点では共通している。しかし、その表現は、恵まれた者の特権意識が前提になっていないだろうか。その活動に、どれだけ末端の人間への想像力が働いているのだろうか。
アップリンク被害者の会へのアンケート
1984年生。京都府在住。かつて勤めていた劇場でパワハラ被害に遭い、日本の映像業界のあり方に疑問を持ち始める。以前は映画ライターとして活動していたものの、現在は業界に見切りをつけ、ボードゲームとヒップホップの取材を続けている。
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