お金

「FIREを達成して贅沢な暮らしがしたい人たち」の大きな勘違い

 このたび、日刊SPA!で連載をさせて頂くことになりました、株式会社バイアンドホールド 代表取締役社長の山口貴大と申します。YouTubeやSNSでは「ライオン兄さん」名義でお金にまつわる情報を発信しておりますので、すでに私のことをご存知の方は、そちらのほうが馴染みがあるかもしれません。
山口貴大

株式会社バイアンドホールド代表取締役の“ライオン兄さん”こと山口貴大氏

 本連載では「自由な人生を謳歌できるFIREの素晴らしさ」を伝えていきたいと思います。  さて、第1回目ということで、私の自己紹介と流行のFIRE(Financial Independence, Retire Early)とは何なのか(本質)について筆を執ることに致します。

自由な人生を謳歌できる「FIRE」の素晴らしさを伝えたい

 私は現在、「Financial Free College」(FFC)という金融と起業の総合マネースクールを経営しております。FFCのコンセプトは、資産運用や起業をすることで、結果として経済的な自由を得よう!というもの。まさに、FIREと全く同じ考え方が根底にあるわけです。  なぜ、FFCというスクールで「起業しよう!」と思ったのかと言いますと……私自身がFIREを達成し、FIREはお金や時間に縛られず、自由な人生を謳歌できる素晴らしい生き方であると実感し、この素晴らしさを伝えたいと思ったのがキッカケです。  私は、FIREという言葉が日本に伝わる以前にFIREを達成していたので、FIREという言葉の代わりに「経済的自由」を「Financial Free」と表現していました。そしてFinancial Free Collegeというスクールを立ち上げた後に、FIREブームが来たのです。

FIREの鉄則「4%ルール」

 資産の運用益で生活するFIREは、自分の年間生活費の25倍を米国株インデックスで築き、その資産から毎年4%ずつ売却しても築いた資産は半永久的に減らない、という考え方。それは「トリニティスタディ」と呼ばれる米国の経済学者たちの研究結果によるものです。これが、書籍やインターネットを通じて日本にも伝わり、昨今の“FIREブーム”となっています。  自分の年間生活費の25倍の資産を築くというのは、たとえば、年間生活費が400万円の人ならば1億円の資産を米国株で築きます。  S&P500などの米国株指数は超長期で、平均年6.8%の成長を続けています。説明上、平均年7%成長すると考えると、1億円の資産を築いた1年後に資産評価額は1億700万円になっていることが期待できます。  この1億700万円の4%である428万円を売却して生活費に充てたとしても、評価額は1億272万円で1億円から資産は減っていません。インフレ率を考慮し、毎年4%を売却しても一生、FIRE達成時の資産は減りません! むしろ増えていきますよ! という理論が米トリニティスタディの研究結果であるFIREの「4%ルール」なのです。
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