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手取り年収440万円の40代男性、“FIRE達成”しても仕事を辞めない理由

 株式会社バイアンドホールド 代表取締役社長の山口貴大と申します。YouTubeやSNSでは「ライオン兄さん」名義でお金にまつわる情報を発信しておりますので、すでに私のことをご存知の方は、そちらのほうが馴染みがあるかもしれません。
山口貴大

株式会社バイアンドホールド代表取締役の“ライオン兄さん”こと山口貴大氏

 私は現在、「Financial Free College」(FFC)という金融と起業の総合マネースクールを経営しております。受講生の中に、40代前半でFIRE達成できるポートフォリオを完成させた会社員の男性(Hさん)がいらっしゃいます。  FIREと聞けば、“もともとお金持ち”しか実現できないと思われがちですが、Hさんは手取り年収440万円です。一般的な所得にもかかわらず、いかにして、後にFIREを達成したのでしょうか。じつは、成功する人たちには共通しているマインドがあります。

学生時代から「学ぶこと自体が好きだった」

ソフトウェア開発

※写真はイメージです。以下同

 Hさんは、学生時代から「学ぶこと自体が好きだった」と言います。電気工学を専攻して大学院まで進学。卒業後は、ソフトウェア開発のメーカーに就職しました。勤めていた事業部がM&Aでアメリカの会社に売却されましたが、仕事内容や職場の環境は一切変わらなかったそうです。 「もともと物欲はなく無駄遣いもしなかったので、気がついたらお金が貯まっていました。とくに頑張って節約することもありませんでしたね」  “頑張らなくてもお金が貯まる”のは立派な才能だと私は思いました。そんな勤勉なHさんに転機が訪れます。

人生初の投資がリーマンショックで大失敗

「それまで投資には一切手を出していませんでしたが、ただ貯金しているよりも投資をして運用益を出した方が良いと考え、2007年頃に投資信託を購入しました。しかし、2008年〜2009年にかけてリーマンショックが起きて、世界的に金融資産が暴落しました」  Hさんには当時、金融知識がありませんでした。結果、人生初の投資経験は損切りに終わってしまいます。その一方で、“幸運”もありました。 「付き合っていた彼女と結婚することになったのです。偶然ですが、彼女も同時期に投資信託を購入し、同じようにリーマンショックで損切りするハメになっていたので共感しました」
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会社の収入だけでは不安…
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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