お金

「FIREを達成して贅沢な暮らしがしたい人たち」の大きな勘違い

私がFIREを達成するまで

ライオン兄さん

FIREを達成する以前、32歳頃のライオン兄さん

 そもそも、私が「経済的自由」の概念を知ったのは、ロバート・キヨサキ氏の名著『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだことです。  そのなかでは「労働だけでは一生ラットレースから抜けられないので、不動産投資をして家賃収入(インカムゲイン)を得よう!インカムゲインが生活費を上回ったら、労働の必要がなくなり自由な状態になります」ということが書かれていました。 ライオン兄さん 私の趣味はサーフィンで、国内外を問わず旅をするのが好きです。次第に自由への憧れが強くなり、金融を学ぼうと思いました。  また、私の妹が20代半ばの頃に不動産投資スクールに入学し、そこで得た知識を教えてくれたことも大きかったです。兄弟でキャッシュフロー・ゲーム(※ロバート・キヨサキ氏が考案したファイナンシャル教育ボードゲーム)をして、資金管理や投資についてバーチャルでシミュレーションしていました。  妹は不動産投資スクールに入学した2年後、化粧品の会社を興したのですが、マネーリテラシーが向上したことによりビジネスでも成功。  当時、27歳くらいだったと記憶しています。その影響があって、私はサービス関連の事業を興して2018年、売却に至りました。そこで得たキャッシュを元手に米国株を中心とした運用でインカムゲインを生み出し、経済的自由を獲得しました。

“人生の上がり方”を知っていた

サーフィン

FIRE達成後、サーフィンに没頭するライオン兄さん

 私がFIREを達成できた理由は2つです。  1つは、若くから金融を学び、「マネーリテラシーがあった」ということ。もう1つは、キャッシュフロー・ゲームで投資や起業をすることで「“人生の上がり方”を知っていた」からです。  実際にFIREを達成した後は、時間を気にせず趣味のサーフィンに没頭できるようになりました。  日本が寒い冬の間は、海外の温かい国に数か月滞在し、サーフィンや読書などをしてのんびりと生活していたのです(※コロナ禍よりも前の話)。 サーフィン 海外旅行に数か月行くとなれば、通常はお金の心配がつきものですが、日本より物価が安い国に滞在すれば、旅行を楽しんで帰国する頃には、むしろ自分の資産が増えていることが多いです。とにかく、人生でお金の心配は無くなりました。  私は限られた資産収入の中で慎ましく生活しています。高級な服や車、家を買うなどの贅沢はしませんが、それでも趣味や大切な人と過ごす時間の素晴らしさ、お金の心配がないストレスフリーな人生に満たされていくのを深く感じました。
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FIRE達成したい人の大きな勘違い
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金融・起業のマネースクール『Financial Free College』代表。SNSでは「ライオン兄さん」名義で活動。ネット関連会社などにて、8年間のサラリーマン勤務をするが独立。金融・起業の書籍をむさぼり読みつつ、サービス業関連会社を興し、2018年に売却、その売却益を米国株を中心に運用し、経済的自由を獲得した。同スクールは、「投資家が推奨するお金のスクール」、「未経験から学べるお金のスクール」、「結果が見込めるお金のスクール」の3冠を取得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)。2021年10月4日(証券投資の日)に「資産運用をしよう」という言葉をTik Tokで世界一広めてギネス認定される。YouTubeチャンネル「ライオン兄さんの米国株FIREが最強」を運営。著書に『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)がある。

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