更新日:2022年05月04日 13:55
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石木ダム建設予定地を訪問した長崎県知事。“ほたるの川”は守られるのか!?

わずかでも、ダム建設中止への希望を持ちたい

ダム事業用地横田:一方で知事は、今日視察をして話を聞いた後、「(ダムの)必要性は切り離して」と囲みで言ったのですが、結局「パフォーマンスで対話して視察をした後、強制代執行をする」という見方もあると思うのですが、そのへんについてはいかがでしょうか。 岩下:でもとにかく、ここを見てほしいというのが先ですね。ここを見てほしいと、現実を。それが一番です。 横田:それ(住民の話)をちゃんと受止めて、(ダムの)必要性をもう一回見直すかどうかがハッキリしないのですが。 岩下:そうですね。今からの話し合いの中で、「これからも話し合いをする」と言われたから、そういうところは今からの話し合いで(ダム見直しに)持っていきたい。ダムの必要性とか利水とか治水とか、を。 横田:パフォーマンスではないことを信じたいと。 岩下:信じたい。私たちは本当にわずかな希望を持って、どういうことでも信じたいのですよ。今までずっと、私も34歳の時に強制測量で機動隊に投げ飛ばされるなど、そういう時代をずっとくぐり抜けて、いま現在74歳になります。40年間ですよ。わずかでも、希望を持ちたいですね。 横田:やっと初めて話を聞いてくれる知事が現れたと。 岩下:そう。希望を持っていないと、こんなに頑張ってやれないですよ。希望があるから頑張っています。 横田:分かりました。知事に期待したいということですね。 岩下:そうそう。そうです。

ダム建設にゴーサインを出さない前知事に、地元有力議員がしびれを切らした?

長崎県知事選で自民党長崎県連と日本維新の会の推薦を受け、初当選をした大石知事

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 筆者は長崎県知事選の時から「大石知事の対話路線は単なるパフォーマンスで、石木ダム強行のためのアリバイ作りではないか」という疑問を抱き続けていた。「県内実力者でダム推進派の“KTコンビ”(金子参院議員と谷川衆院議員)の傀儡知事ではないか」との疑いが消え去らないため、県知事選の時から同主旨の声かけ質問を繰り返してきた。  60年前に計画が浮上した「石木ダム計画」(長崎県川棚町)は、「利水上も治水上も必要性が乏しい」「約538億円も投じて美しい棚田を破壊するのか」といった声が出ている、全国注目の大型公共事業だ。脱ダム派知事だった嘉田由紀子参院議員をはじめ、坂本龍一氏や伊勢谷友介氏など著名人も反対。計画浮上当時の理由だった「水不足」はすでに解消し、洪水を防ぐ治水効果も限定的で「堤防強化や浚渫などの河川整備の方が有効」(水源連の嶋津暉之共同代表)であるためだ。
「石木ダム反対」を掲げて長崎県知事選に出馬し、大石知事に敗れた宮沢由彦候補

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 しかし長崎県は石木ダム推進の姿勢を変えず、反対を続ける水没地区住民の家屋を強制的に撤去できる「行政代執行」が2019年11月に可能になってもいた。そんな中で「石木ダム反対」を掲げて県知事選に出馬したのが、食品会社社長の宮沢由彦氏だった。  水没予定地に住む炭谷猛・川棚町議は「宮沢氏の立候補で、県知事選で(石木ダムが)初めて大きな争点になった」と選挙戦最終日のリレートークで語ったが、筆者の最大の関心事は、大石氏が県内実力者の金子原二郎参院議員と谷川弥一衆院議員の“KTコンビ”のダミー(傀儡)候補であるのか否か、だった。県政ウォッチャーはこう解説する。 「石木ダム反対派住民(13世帯)を強制的に追い出す『行政代執行』に慎重な姿勢の中村知事(当時)に対して、金子氏と谷川氏は早期執行を求めていたと聞きました。2019年11月に行政代執行が可能となったのに2年以上も中村知事はゴーサインを出さす、しびれを切らした“KTコンビ”が大石候補擁立に舵を切ったと囁かれていたのです」
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選挙期間中は多くを語らなかった大石知事
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ジャーナリスト。『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

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『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』

選挙や五輪を優先して、コロナ感染爆発を招いた小池百合子東京都知事。 都民のためでも、国民のためでもない、すべては「自分ファースト」だ!

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