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元モデルが“ドローン”に見出した活路「稼げるような土壌を作りたい」

コロナ禍で仕事が激減、テレビを見て「これだ!」と思った

小池夏子 しかし、2020年に起きたコロナパンデミックにより、委託先の会社で任されていたライターの仕事がなくなってしまったという。 「突然の出来事だったので、これからどうしようか……。そう思っていた時期でしたね。そんなある日、偶然テレビを見ていたときのことでした。『海開きしない海岸の安全を守るために、ドローンがライフセーバーの役割を果たしている』というニュースが目に飛び込んできたんです。人命救助しているシーンを見たとき、『これだ!』と思ったんです。  昔からパズルゲームやRPGゲームなどが好きで、『ゲーマーの自分に合うかもしれない』と考えたんですよ(笑)。また、ドローン自体がまだ未知なるものだったこともあり、将来性を非常に感じました。これはやるしかないと思い立ち、そこから情報収集をしていったんです。そして、まずはドローン操縦士(パイロット)を目指そうと決心しました」  ドローン操縦士のライセンスを取得するためにドローンスクールへ通い、操縦知識や技術を学びながら、室内で飛ばせるトイドローンも購入。自宅でもドローン飛行の練習を繰り返したという。

ドローンの素晴らしさを人に伝えたい

ドローンアーティスト夏知

「ドローンアーティスト夏知」名義で投稿するインスタグラム

 さらに、SNSを使ってドローンの発信も始め、本格的にドローン一色の生活を送るようになった。 「スクールへ通い始めてから4日後にライセンスを取り、次いで屋外でドローンを飛ばすための申請を行いました。1週間後くらいには無事に許可が下り、晴れてドローンを外で飛ばせるようになったときはすごく嬉しかったですね。  最初は『動くもの』を撮りにいこうと、馬を撮影したり、沖縄の海に出て船の上から空撮したりと、とにかく楽しかったことを覚えています。ただ、今の状態から仕事にどうやって仕事に繋げていくかを考えたときに、『ドローンの素晴らしさを人に伝えるためには、もっと自分で努力する必要がある』と感じ、2021年3月からドローン操縦士のインストラクターとして携わるようになったんです」
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ドローン仲間と意気投合
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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