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元モデルが“ドローン”に見出した活路「稼げるような土壌を作りたい」

ドローン仲間と意気投合し、事業会社を設立

ドローン

ドローンを操縦する小池さん

 インストラクターとして、ドローンの知識や操縦技術を受講生へ教えるようになった小池さん。そんななか、受講生からは「ライセンス取得後はどうしたらいいのか」、「卒業後の仕事はあるのか」という相談を多くもらっていたという。  こうした受講生の声を聞くうちに、小池さんは「ドローンビジネスを本腰入れてやっていきたい」と考えるようになり、会社を立ち上げるに至ったそうだ。
「ドローンをやり始めた頃からお世話になっており、普段から一緒にドローンを飛ばしていた畠山真吾(BAN)と共同で、2021年6月にZEROMUS(ゼロムス)合同会社を創業しました。映画や企業のPR動画、ドラマなどの空撮事業、ドローン事業のコンサルティング、ライセンスを取った人向けに行う実践的な講習の主な3つを事業の主軸に据えています。  そのほか、ドローンビジネス全般に関することの無料相談を受けるLINE公式アカウントも持っていて、ドローンを始めたいと思う方のサポートをしています」

山頂での過酷な空撮ロケ

     芸能、求人広告ライターを経て、ドローンに活路を見出した小池さんだが、まだまだドローンビジネスの市場は未成熟であるゆえ、苦労したことはあるのだろうか。 「事業をやっていく上では、苦労よりもやりがいを感じることが多い」と語る小池さんは、空撮ロケで大変だったエピソードを話してくれた。 「鹿児島県の山で空撮ロケがあったんですが、山頂でドローンを飛ばすために朝早くから登ったのにもかかわらず、予定していた撮影スケジュール3時間が、天気待ちで6時間くらいに延びたこと。撮影に適した天気を待っているのが正直ツラかったですね。  また、近くにトイレがないので、迂闊に水分もとれない状況で……。空撮ロケもさまざまな現場がありますが、過酷な環境下で実施する案件は忍耐力が求められるなと感じています」  こうしたなか、この案件じゃないと撮れない場所での空撮や、火山火口から出ているケムリのモクモクした様子などを撮影できたこと。そして、雲が抜けて陽の光が入った瞬間を狙って撮れた時は、クルーの一体感や感動、やりがいを感じたという。
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仕事は「事前準備が8割」
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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