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サッカー日本代表、パラグアイ戦は「アピールの場」。ピッチ上で何を表現できるか

これまでの戦い方が本大会のプラン

サッカー日本代表 森保監督

保守的な森保監督。クラブで好調な選手の起用を期待したい

 初招集が伊藤洋輝ひとりとなっているメンバーからもわかるとおり、森保一監督はこれまでの戦い方をベースにして本大会に臨もうとしている。この28名に加え最終予選で招集されたGK谷晃生、DF佐々木翔、DF植田直通、MF旗手怜央、FW大迫勇也らも候補として想定されているだろう。  キャプテンの吉田麻也は、今回の4試合について、アピールの場と位置づけている。 「9月が実質は直前合宿のようなものになると思うので、今回が最後のアピールの場になるんじゃないかと個人的には思っています。僕もそうですけど、やっぱりピッチの上で自分を表現してアピールして、最終メンバーに残るということが一つ大きなポイントになると思います」(5月31日のオンライン会見にて。以下同じ)

海外の強豪相手にどこまでやれるか

 今回の4試合が最終メンバーに向けたアピールの場になるのは間違いないが、残されたわずかな時間を有効に活用するためには同時に本大会を想定した戦い方もすべきだ。それは日本代表の選手・スタッフも理解しており、ドイツ代表、スペイン代表というワールドカップ優勝経験国と対戦することになった本大会に向けた準備についても吉田は語っている。 「必然的に守備的な戦いを強いられることになると思いますけど、その中でも形を持っておくこと、道しるべをいくつも持っておくことが大事になってくる。本大会になれば疲労度もすべて違いますし、プレッシャーも違うので、自分が思ってる以上に難しい試合になると思いますね。流れを向こうに持っていかれると、流れを引き戻すのは非常に難しくなってくると思うので、そのためには自分たちがある程度の指針とかを持っておかなければいけないと思っていて、この4試合はそこを作り上げるところだと思うし、特にブラジルなんかは強いチームなので、こういうトップトップのチームにどれだけ自分たちがやれるか、そして現実的にどうやって戦わなきゃいけないかっていうのを、しっかりテストできる場なんじゃないかなと思います」
サッカー日本代表 吉田

恐らく最後のワールドカップになる吉田。ひとつひとつの発言に覚悟を感じられる

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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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