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サッカー日本代表、パラグアイ戦は「アピールの場」。ピッチ上で何を表現できるか

プランを持たないと大変なことに

サッカー日本代表 久保

スペインのクラブに所属する久保。あくまで控えの立場だが、果たして…

 本大会行きの切符を懸けた選手個々のアピールも今回の見どころになるが、世界の強豪を相手にこれまで築き上げてきたものがどこまで通用するかも見どころになる。特に、ブラジル代表は、ドイツ代表やスペイン代表と肩を並べる強豪で、吉田麻也の言うとおりどこまでやれるかを試した結果で本大会の戦い方を考えるべきだろう。想定よりもボールは保持できたのか、攻撃の機会はつくれたのか、守備の形は崩されたのかなど、現状でどこまでできるのかをしっかりと見なければならない。想定よりも良かった場合は本大会までにその精度を突き詰めればいい。だが、期待倒れに終わった場合は、より守備的にチーム戦術を切り替えなければならなくなる。今回6月に行われる4試合の行方は、本大会の戦い方を決める最後の場でもあるのだ。  その本大会の戦い方について、ヨーロッパで数々の強豪と戦ってきた吉田麻也は、何より事前のプランが重要と説いている。 「一つ間違いなく言えるのは、しっかりとしたプランを持たずに戦うと本当に大変なことになる。それこそ、(マンチェスター・)シティとか、リバプールとか、ユーベとか、そういう(強豪)チームに対してノープランというかあまり対策せずに戦う監督も今までいたんですけど、そうなるとやっぱり4点、5点たたき込まれるというのが僕の肌感覚。やっぱり、そこにはある程度しっかりとしたプランと、決まり事がないと、特に苦しいときに道しるべがないと厳しくなるなっていうのは感じています」  この4試合でドイツ代表、スペイン代表を相手にどこまで戦えるかを見極め、本大会の戦い方やプランを確定させなければならない。そして、9月にそのプランを試して最終メンバーを選考する流れになる。  ファンの見方も同様で、この4試合で何ができてい、何ができなかったのかをチェックし、それを踏まえて本大会の戦い方を考えるのが楽しみになってくる。 <文/川原宏樹 撮影/松岡健三郎>
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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