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予想上手の馬券下手を解消! イマドキの競馬で大事な馬券力を向上させる3つのポイント

自分自身に合った券種が何かを考える

 まずポイントその1は、自分自身に合った券種が何かを考えることです。  実はこれを意識しないと競馬はなかなか勝てません。例えば、1レースの予算が千円。それなのに3連単ばかり買い続けていては、めったに的中できないか、仮に的中できても堅い決着ばかりということになりがちです。  それだけ3連単を少ない点数で当てるのは至難の業。とはいえ、当たらないからといってスタイルを変えてしまっては元も子もありません。  ある程度的中率を上げたいのであれば、予算に合った買い方をする方が効率的です。10点なら馬連や馬単、少し攻めても3連複に留める。3連単を10点で当てるとなると的中率はかなり下がるので、その場合は連敗をしてもまったくブレないだけのメンタルが重要になります。  いずれにしても、どの馬を買うかを考える以前に、どの券種を選ぶかというのはとても大事。まして今は券種の選択肢が多い時代。選択肢が多いというのは自由なようで、実は難易度が高くもあるのです。現在の自分自身に合った券種が何かを考える、これがあなたの馬券力アップへの第一歩です。

目指すべき的中率を明確にする

 ポイントその2は、どのくらい当てたいかを考える=目指すべき的中率を明確にすることです。  実は、馬券で勝っている限られた人たちの多くは、自分自身がどれくらい当たれば良いのかを知っています。例えば馬連5点買いで手堅い配当を狙うのであれば、3回に1回くらいの的中率が必要になるでしょう。3連複を20点買って万馬券を目指すならば、5回に1回当たれば理論上は確実にプラスになります。  目指すべき的中率が明確になっていれば、仮に不的中が続いて連敗をしてもブレずに買い続けることができます。その目標とする数字が明確になっていないと、不的中が続くとブレて当てに行ってしまう、あるいは取り返そうとして無茶な穴馬を狙うなどしてスタンスが崩れてしまいます。  私が多くの方に接する中で、この部分を徹底していたのは中日ドラゴンズの元エースにして大の馬券好きとしても知られる山本昌さんです。山本昌さんとは複数回番組で共演したことがあるのですが、その際に自身の馬券スタイルを、 「荒れそうなレースの‟穴の3連単を多点買い”。だから5回に1回当たればいい」 と話されていました。買い目の組み方も自身の信念に基づいており、数百点もの3連単を買ってはいるものの決して根拠のない多点買いをしているわけではなく、その理由についても理路整然と話されていたことが強く印象に残っています。  目標設定が大事なのは仕事も馬券も同じ。自分自身がどれくらい当てればプラスになるのか、ゴールを明確にすることが重要なのです。
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自分自身の成功体験を活かす
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