ユニクロ値上げで客離れを起こすこと必至ですが、その分ユニクロは商品に付加価値をつけようと躍起になるでしょう。そういえばここ数年ユニクロとハイブランドのコラボが急速に活発になりました。 ジル・サンダー ルメール JWアンダーソン ホワイトマウンテニアリング マメクロゴウチ エンジニアドガーメンツ マルニ 　名だたるハイブランドとのコラボがここ1～2年続いています。2009年のジル・サンダーとのファーストコレクション「+J」で服好きのユニクロに対する目が変わりました。 「あの素材に厳しいジル・サンダーとユニクロが協業するなんて……ユニクロの素材はそんなにスゴいのか？」と+Jの発売当日には服ヲタクやアパレル関係者などユニクロに普段行かない客層が行列を成したのです。 　ユニクロ単独で商品に付加価値をつけるのはそう簡単なことではない。すでに価値が確立しているハイブランドとのコラボを進めて付加価値をつけていこうとする戦略なのかもしれません。であるとすれば、値上げ後のこの秋冬来年などは期待を大きく上回るデザイナーとのコラボが予定されているかも……知れませんね。 　以上、我々消費者にとっては賃金が上がらず値上げが続く大変厳しい時代ですが……しかし、生産側の立場から考えるともうこれ以上は限界なのも理解できます。 　今回の値上げは率を考えると相当ドラスティックなものですが……これも賃金が上がれば実質値上げ率はカバーできるんだけど。もうちょっと企業はお金出してくれないですかねえ……。ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）