更新日:2023年01月18日 10:40
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元ガールズレーサーが見た、犬猫の「殺処分問題」。思わず涙した悲惨な現場とは

ペットを手放す瞬間に立ち会い思わず涙が……

高木真備さん

高木さんは保護施設の見学に訪れた際、飼い主の身勝手すぎる言動に対して「思わず泣いてしまいました」と語った

 現在、保護施設を見学し、多くの話を聞いて知識を深めている彼女。様々な理由で飼っていたペットを手放さなくてはいけない現場に立ち会い、その瞬間を目撃してきたのだが、時にあまりにも惨たらしい状況や、身勝手過ぎる飼い主を見て、思わず涙することもあったようだ。 ーー実際に保護施設などの現場で見学していて、印象に残った出来事はありましたか? 高木:最近お世話になっている保護カフェの方から、「ぜひ一度ペットを手放しにくる人を見てほしい」と言われまして、見学させてもらったことがあるんです。その時は60代くらいの男性が柴犬を連れてきたんですが、足が悪くなっちゃって、お散歩も満足にさせてやれないし、これから孫の家に住むからそっちでは飼えないってことで。 でも、その柴犬は6歳で生まれた時から一緒だったそうで、6年も一緒にいたのに体をポンポンってしながら「じゃあな、幸せになれよ~」って。その言い方がとにかく軽いんですよ。もう、動物ではなく物としか思っていない感じで。それを見て、思わず泣いちゃいました。 あと、飼い始めてから3日で「もう飼えませんので引き取って下さい」と言って子猫を連れて来た人もいて。「なんか、思ってたのと違う」って。信じられないけど、本当にそんな人がいるんですよ。

元競輪選手ならではの新しい切り口も模索

 引退を決めた当初、彼女は競輪からは完全に身を引こうとしていた。だが、練習を指導してもらっていた高木隆弘選手に「元競輪選手としてやってきた立場を利用してできることってあるんじゃない?」と言われたことで気持ちが変わり、今後も競輪関係のメディアに出演することにしたそうだ。さらには、これまでに培ってきた人間関係も最大限に活用して、より保護活動の幅を広げようとしている。 ーー保護活動をしていくうえで、“元競輪選手”としてはどのような活動をしていきますか。 高木:競輪選手の中でもこのような活動に賛同してくれている方がたくさんいらっしゃるので、皆んなで広めていけたらいいなと思います。競輪と保護活動のコラボについても、いろいろと案が浮かんでいるので、今後提案していくつもりです! あとは「保護活動」といっても、保護して里親を探して譲渡したり、殺処分現場から引き取ったりと、いろんな形があるんですよね。私がなんとなくイメージしているのは、それらとはまた少し違った切り口で、保護されたワンちゃんが新たに活躍できる場所を作れないかなと思っています。
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ペットを飼うなら最期まで
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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