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元ガールズレーサーが見た、犬猫の「殺処分問題」。思わず涙した悲惨な現場とは

元競輪選手が見た、由々しき「殺処分問題」

高木真備さん

「ガールズグランプリ 2021」を制覇し、今年5月に競輪選手を引退をした高木真備さん。現在は犬・猫の保護活動について勉強をしている

 デビューから8年。5度目の挑戦で遂に念願のグランプリ制覇を成し遂げ、最強の状態で引退した元ガールズ競輪選手の高木真備さん。現在は、かねてより興味があった保護犬・保護猫活動に専念するべく勉強中で、保護施設や保護カフェを訪れては、そこで学んだことを日々、自身のブログで発信している。  引退後に訪れた、坂上忍氏の動物保護施設「さかがみ家」で2日間研修をさせてもらうなど、精力的に活動を続けている彼女。日本社会における由々しき問題に直面し、以前よりも保護犬・保護猫に対する想いが強くなったそうだ。

1日に約63頭の犬・猫が殺処分されている現状

 ペットに関する深刻な社会問題のひとつである「殺処分」。環境省によると、2020年度の殺処分件数は犬・猫合わせて約2万3千頭とのこと。つまり、毎日約63頭の犬・猫が殺されているということだ。しかし件数的には過去最少で、年々減少しているようだが「これには理由があるんです」と高木さんは語った。 ーー保護犬・保護猫を少しでも減らす上で重要となるポイントはなんでしょうか。 高木:勉強の一環として様々な保護施設や保護カフェで見学させていただき、いろんなお話を聞いているのですが、今の現状を水道の蛇口に例えて教えてくれました。流れ出ている水をコップで受け止めているんだけど、全てを受け止めきれずに溢れている。溢れ出た水をいくらすくってもキリがない。蛇口をひねり続ける人がいる限り一生解決しないと。いかに蛇口をひねる人を減らすかが重要だと言われて。つまり、保護犬になってしまう犬を出す人間の方をなんとかしなくちゃいけないってことですね。 ーー年々、殺処分の数は減っているとのことですが……。 高木:今、東京ってペットの殺処分がゼロなんですよ。小池知事になって、「7つのゼロ」っていう公約があって、その中のひとつが「ペットの殺処分をゼロにしましょう」というもので。それが決まったから保健所が犬や猫を受け入れていないだけで、その分は全て愛護団体に回っているんです。だから、保護犬・保護猫がゼロになっているワケじゃないんですよね。
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高木さんが涙を流した悲惨な現場
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