更新日:2023年01月18日 10:40
ニュース

元ガールズレーサーが見た、犬猫の「殺処分問題」。思わず涙した悲惨な現場とは

ペットを飼うなら10年、20年後を見据えてほしい

高木真備さん

引退後の短期間で多くのことを吸収し、自身のブログで発信を続けている高木真備さん。ペットを飼うときの心得として「その子を最期までお世話できるかを考えてほしい」と強調した

 コロナ禍による巣ごもり需要で、新たにペットを飼い始めた人も多いようだ。ペットショップが盛んな日本では、気軽に飼える環境にあり、それが保護犬・保護猫を増やす一因とも言われている。ペットを飼いたいと思った時、「最期まできっちりとお世話できるか」ということを考えるために一瞬立ち止まり、自分の生活環境を省みてほしいと彼女は言う。 ーーいまからペット飼おうと思っている人に伝えたいことはなんでしょうか? 高木:ペットを飼うって10年、長ければ20年くらい一緒に生活するわけですよね。たとえば、今後結婚して子供を産む可能性がある新婚さんの場合、当然ですが子供とペットがいる時期がかぶるじゃないですか。それで、いざ子供が産まれてペットの世話ができなくなって手放す人とか、転勤が多い仕事の方が「引っ越し先でペットを飼えないからもう手放します」なんてことがあるんです。ペットを飼いたいと思った時、自分の生活環境を思い返して、「10年、20年後も変わらず世話ができるか?」という点を考えてほしいですね。 ーー先ほどの保護カフェに柴犬を連れてきた60代の男性のケースも同じことですね。 高木:そうです。高齢の方が元気な時に飼い始めても、年齢とともに体調を崩したり、生活環境が変わったりして飼えなくなることも多いので。ただ、そんな方がペットを飼いたいと思った時に、ペットショップで子犬・子猫を買うのではなく、保護犬・保護猫を引き取るってことも選択肢の1つとして考えてほしいなと。 保護犬だったら10歳の子もいます。そしたら寿命があと5年くらいとか、だいたいの予想がつくじゃないですか。5年だったらまだ自分も元気だろうから、最期まで世話できる。だから10歳の子を引き取ろう、とかですね。 ーー10歳くらいの子になると、産まれたばかりの子に比べて懐かないなんてことはありませんか? 高木:それは大丈夫です。保護犬の子たちは、何かしらの理由で手放されちゃって辛い経験をして愛情に飢えているから、心を開いてくれるケースが多いそうです。もちろん、産まれたばかりの一番可愛い時期に一緒に暮らしたいって気持ちも分かるので、「ペットショップで子犬を買うのが悪い」というわけではないんですが、自分のライフスタイルに合わせて、こういった選択肢もあるということを世の中に広めていきたいですね。

決して挫けない強い精神力で動物たちを救う!

 筆者は以前、彼女に密着取材している動画を観たことがあるのだが、そのなかで学生時代に行っていたハンドボールの恩師のインタビューがあった。そこで恩師は彼女のことを「とにかく芯が強く、相当負けず嫌いな子だった」と語っていた。競輪選手としてデビューし、勝てない日々が続いた時も、その恩師の言葉である「井戸を掘るなら水が出るまで」を常に思い出し、苦しい練習にも耐え抜き最終的には頂点を掴んだ。可愛らしい見た目とは裏腹に、強い克己心を持っている彼女なら新たな舞台でも必ずや目標を成し遂げるであろう。 取材・文/サ行桜井
パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai
1
2
3
おすすめ記事