恋愛・結婚

結婚式の天国と地獄。友人の悪ふざけで新婦号泣、“元カノ”との思い出を掘り返されて…

友人たちの悪ふざけはエスカレート

 しかし、ケーキ入刀後のファーストバイトのときでさえ、夫の友人は茶々を入れてきたようだ。 「早くカメー!」  盛り上がっているのは夫の友人グループのみ。他の人たちは、その掛け声にポカンとしていた。 「私は足で夫を蹴りました。でも夫はただうつむいているだけ。本当にどうしようもない友人だし、この状況を止められない夫にも心底腹が立ちました」  その後も、席に座りながら夫を見ては「カメ」と口パクで言っている姿を見て、内野さんは呆れていた。そして、お色直しのとき、内野さんの感情が爆発してしまう。 「一旦会場を出た私にスタイリストさんが『顔が強張っているよ』と言ったんです。その瞬間耐えきれずに泣き出してしまいました。事情を知ったスタイリストさんは、式場のスタッフにすぐに連絡をしてくれました」

「旦那を許すことは到底できない」

 真っ赤に充血した内野さんの目を保冷剤で冷やし、気持ちを落ち着かせてから15分遅れで再入場した。  夫の友人たちは式場のスタッフから注意を受けたのか、それ以降は静かになっていた。 「しかし、私への謝罪は一切ありませんでした。結婚式が終わった後、夫は土下座をして謝ってきたのですが……」  一生に一度の結婚式をこんなかたちで台無しにされ、離婚までは踏みとどまったものの、内野さんは「旦那を許すことなど到底できない」と胸の内を明かした。
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新郎新婦のポンコツ具合に笑いが絶えなかった結婚式
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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