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犬を飼って3日で「なんか違った」と飼育放棄…犬猫の保護活動でみた人間の“歪んだ常識”

保護犬・保護猫に触れ合うことも大切

保護犬問題

保護犬・保護猫とふれあうことで学ぶことがたくさんありました

 今回の取材で強く感じたことは「実際に保護犬・保護猫に触れ合うことの大切さ」です。実際に触れ合ってその子のストーリーを聞くことで、改めて犬猫保護問題の難しさを目の当たりにしました。 「この問題に興味はあるけど里親になることができない」という方も多いと思います。しかし保護犬・保護猫に触れ合うだけでも、この問題に取り組む一歩となるのです。愛護団体の施設だけでなく、保護犬カフェなどの気軽に触れ合える場所もたくさんあります。この問題に少しでも興味を持った方は、触れ合える場所に行ってみてほしいです。

犬猫を飼おうとする人の常識を変えなくてはならない

 言葉で意思疎通ができないからこそ、犬猫の気持ちは勝手に人間が決めています。「今の状況なら施設に保護してもらった方が幸せだろう」なんてことを考えるのは、人間の都合ありきの話。捨てられる子の気持ちを自分の都合の良いように解釈している人が多いからこそ、飼育放棄をする人が後を立たないのではないでしょうか。
土佐犬

広島本部にいた土佐犬のジロウくん

 とにかく「保護犬・保護猫」と呼ばれる犬猫がいなくなるには、飼う人間側の“歪んだ常識”を変えなくてはいけないのです。 取材・文/高木真備
元女子競輪選手。2021年の「ガールズケイリングランプリ」で優勝し、年間賞金女王の称号を手にする。2022年5月に競輪選手を引退。その後は保護犬・保護猫活動に取り組み、自身がメインとなるトークイベントやnoteなどのSNSで活動の発信を行なっている。Twitter:@g_mkb
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