仕事

「すぐに給料の交渉をするサラリーマン」は結局、損する可能性が高いワケ

先に条件提示を提示するタイプが増えている

面談 筆者は20年ほど前から複数の業種にわたって中小企業の雇われ経営者の仕事をしています。自分が経営者として日々接してきて、また、似たような仕事をしている知人の話を聞いていて感じたことですが、先に条件提示を提示するタイプが年々増えてきている感覚があります。  理由としては、やはり情報化社会が進み「自分の給料が安い」と不満を持つ人が増えている(高い人はより高い人を見て不満に思うのでキリがない……)ことや、終身雇用が崩れて会社を信用できないことなどがあるのだと推測されます。 「経験が積まれる? 評価されている? そうかもしれませんが、それは自分にとってどこまでメリットがあるんですか? 給料は上がりますか?」という疑問をそのまま口に出したりもします。

いつの時代も「評価は心証」

 条件提示型のタイプのメリットは、もちろん早く給料が上がりやすいことです。それに見合った働きをしようと張り切ることでいい結果につながることもあります。  一方で、デメリットとしては「昇給したらしいけど、見合ってるのか?」と周囲から見られるプレッシャーもありますし、何と言っても「条件交渉するとは扱いにくい奴だ」と上司から認識されることです。  その心象を跳ね返すことは、トレーダーや販売職のように売上などの実績から報酬が自動計算されるような職種は別として、人が人を評価する制度がベースにある仕事だとかなり困難です。 「扱いにくいけど、あいつのことは客観的に評価をするように努めないとな」と感情を一切排除して評価をするほど成熟した人が上司をしているケースはかなり少ないからです。
次のページ
「扱いにくい社員」には絶対になってはいけない
1
2
3
4
5
6
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート