仕事

「すぐに給料の交渉をするサラリーマン」は結局、損する可能性が高いワケ

「経験の幅」が逆境で身を助ける

サラリーマン 筆者は普通の会社員とは少し異なるものの、コロナ禍が始まった時に、当時の最大の収入減だった仕事をあっさり失いました。  そこから必死に仕事の受注を取りに駆けずり回って結果的に収入は逆に増やせたのですが、その際に身を助けたのは、それまでの経験の幅でした。  いろいろな会社の抱える問題は、だいたいは過去に似たような課題を背負った状況で打破したことがあるものだったのです。

機会は買ってでも取りにいく

 なので、新しい仕事の打診を受けたときには「え、給料は……?」と考える前に、自分のキャリアが横に拡がるかどうかを考えて、そうであれば「はい!」と二つ返事をしておくことで、やがて世の中的には出世していく可能性は拡がっていくでしょう。機会は買ってでも取りにいく心持ちでチャレンジするべきなのです。  つまるところいつまでも人を評価するのは人であることが圧倒的なので、「一緒に働きたい」と思われるかどうかに尽きていきます。  新しいことへの挑戦を打診される機会は、そっくりそのままそのツボをつく機会だと捉えて、「はい」か「Yes」かどちらかの返事をしてから、どうやって成果を出そう、いつのタイミングで遅くとも給料が上がるはずなのかを考えて、周りの人と気持ちよく仕事をするのが賢明です。
株式会社リヴァイタライゼーション代表。経営コンサルタント。東京大学大学院修了後、投資会社、経営コンサルティング会社で企業再生などに従事したのち、独立。現在も企業再生をメインとした経営コンサルティングを行う。著書に『好景気だからあなたはクビになる!』(扶桑社)などがある
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