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『ドラゴン桜』東大生が考える「努力しても結果が出ない人」の残念すぎる特徴

「感情」と「理性」がごちゃ混ぜになっている

 皆さんがこれまでしてきた努力の動機、モチベーションの源はなんでしたか? 「仕事で必要だから……」「周囲から認められたいから……」などなど、理由はきっとさまざまでしょう。どのような理由にせよ、その努力の始まりの頃から「どうせ失敗するんだろう」と思いながら挑戦を始める人はきっと少ないと思います。  それでは、なぜそれらの多くが失敗に終わってしまうのか? それは、自分の判断基準の中で「感情」と「理性」がごちゃ混ぜになってしまっているからだと僕は考えています。

「自分が得する選択肢」を選べない状態

 たとえば、『ドラゴン桜』では「東大に合格して周囲を見返したい」と考える矢島と、「教え子を東大に入れて自らの名を上げたい」と考える桜木との衝突が描かれていました。 「東大に合格したい」「東大に合格させたい」……一見すると、お互いの利益が完全に一致しているはずの両者。素直に頼り、頼られるような関係を築けば、互いにwin-winになれるはずなのに、どうにもギクシャクしてしまう。その理由は「矢島の感情にある」と桜木は分析します。    矢島は自らのプライドの高さゆえに、本来は選ぶべきである「自分が得する選択肢」を選べなくなっているというのです。彼は無意識に自らのプライドを優先してしまっており、いけすかない桜木に頭を下げてまで人生の逆転を狙おうという発想に至らない。  その代わりに、未成熟な我流のやり方を貫こうとする。だから、なかなか結果が出ない。もっとプライドは傷ついていく……まさしく、負の無限ループです。
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なぜ「感情」が行動の邪魔をしてしまうのか?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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