――結成当時から、親戚のような距離感を保っているんですか?
DJ KOO:そうですね。もともと小室さんが集めてくれたメンバーだったので、結成当時からみんなで食事しなくても不自然じゃなかったというのはあります。5人で連絡をし合って食事をしたこともないですし、グループLINEもないですから。
――結成30周年以降のビジョンはありますか?
DJ KOO:はっきりしたものはないんですけど、ずっと目の前にあることをやっていこうというグループなので、30周年を過ぎても目の前にあることをどんどんやっていく。そして、ここまで来たら最高年齢のダンスユニットになりたいですね。
――すでに国内では、その域に達していると思います。
DJ KOO:バンドですけどローリング・ストーンズなんて今も元気にやってるじゃないですか。年齢を重ねても見せられるエンターテイメントって面白そうだなと思いますよね。いずれはSAMがステージでロボットダンスをやっただけで「ワーッ!」って盛り上がるんじゃないですか(笑)。
TRFの音楽とダンスに世代による縛りはない。リアルタイム世代だった40〜50代の楽しみ方もあれば、20代、30代の楽しみ方もある。いずれにしろ、30年間というダンスユニットとして前代未聞の長期間活動し続けているメンバーたちの熱量に触れるだけで、見る人ごとに違う魅力を再発見できるはずだ。
DJ KOO(ディージェイ・コー)
1961年8月8日生まれ、東京都出身。トータルCDセールスが2100万枚を超え、今なお多くの人に愛される続けているダンス&ボーカルグループTRFのDJ、リーダー。 ソロとしては、“触れ合う人々をエネルギッシュに!元気に!笑顔に!”をモットーに、ダンスクラシック、EDMから、J-POP、アニソン、ゲーム音楽まで幅広い音楽をDJスタイルにてプレイし、共感、賛同を得ている。2017年から日本の文化である“お祭り”“盆踊り”とのコラボレーションをエンターテイメント型ジャパンカルチャーの発信として、国内外において精力的に活動を行っている。バラエティー番組にも多数出演。幅広い層のファンを獲得している。
<取材・文/猪口貴裕 撮影/林 鉱輝>