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沖縄で芽吹く”ミレニアル世代”「優秀な若者が沖縄で働ける環境をつくりたい」

沖縄の政治家たちの素顔

 沖縄の政治にしても、筆者は玉城デニー、候補者の下地幹郎と飲んだこともあるが、とても気さくな良いおっちゃんだ。音楽好きなデニーは華があって親しみがあり、下地はブルドーザーのような豪快さで随所に笑わせてくれる。どちらも人間味があって一度でも一献を傾ければ魅了されてしまう。佐喜真淳も然りだ。でも選挙で選ぶかは別物。もちろん人間性がベースにはなるのは言うまでもないが、政治家としての資質と政策の実現性を量る。評価を下すのは市井であり、公約の実現率ではなく達成率と、ブレない政治理念を見ている。  既得権益や権勢欲にむしゃぶりつく50代以上の大人たちよ。もう次世代の若者たちに任せたらどうだろうか。欲張り過ぎて人生良いことなんかない。考えてもみよ。自分たちが若い頃、上の世代がうっとおしくて仕方がなかったはずだ。それが今、同じことをしていることに気づかないのか。  ’80年代から新卒初任給は上がらず、平均所得は韓国にも抜かれた。先進国の中で、日本の経済成長率が一番停滞している。“終わり”の始まりが来ている。いやもうとっくに始まっている。大人たちはこの未曾有の危機をどうするべきか、答えはひとつ。次世代の可能性に賭けるしかない。大丈夫、彼たちなら任せられる。そう信じて送り出そうではないか!<取材・文/松永多佳倫>
1968年生まれ。岐阜県出身。琉球大学卒。出版社勤務を経て2009年8月より沖縄在住。最新刊は『92歳、広岡達朗の正体』。著書に『確執と信念 スジを通した男たち』(扶桑社)、『第二の人生で勝ち組になる 前職:プロ野球選手』(KADOKAWA)、『まかちょーけ 興南 甲子園優勝春夏連覇のその後』、『偏差値70の甲子園 ―僕たちは文武両道で東大を目指す―』、映画化にもなった『沖縄を変えた男 栽弘義 ―高校野球に捧げた生涯』、『偏差値70からの甲子園 ―僕たちは野球も学業も頂点を目指す―』、(ともに集英社文庫)、『善と悪 江夏豊ラストメッセージ』、『最後の黄金世代 遠藤保仁』、『史上最速の甲子園 創志学園野球部の奇跡』『沖縄のおさんぽ』(ともにKADOKAWA)、『マウンドに散った天才投手』(講談社+α文庫)、『永遠の一球 ―甲子園優勝投手のその後―』(河出書房新社)などがある。

92歳、広岡達朗の正体92歳、広岡達朗の正体

嫌われた“球界の最長老”が遺したかったものとは――。


確執と信念 スジを通した男たち確執と信念 スジを通した男たち

昭和のプロ野球界を彩った男たちの“信念”と“生き様”を追った渾身の1冊

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