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シンガポールで日本人の平均月収が80万円の“意外な職業”。客単価は5万円

いまだ低賃金にあえぐ日本を、急速な円安が襲っている。このジリ貧状態から脱するべく我々取材班は、海外の求人事情を追った。

日本人寿司職人の月給はおよそ80万円

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シンガポールで寿司なども提供する和食レストランバー「At Twenty」の経営者、関泰二氏

シンガポールで寿司なども提供する和食レストランバー「At Twenty」の経営者、関泰二氏は日本食シェフの強さについて語る。 「シンガポールの富裕層は日本通が多いです。本物の味を求めて日本人が経営する飲食店が好まれ、客単価も5万円と高額。そんな事情もあり、一般的な日本人寿司職人の月収は8000シンガポールドル(約80万円)ほどです」 ビザの準備は雇用者側が負担、経験に応じて月給額は変動するそうだ。

一方で日本人ブランドの低下を感じることも

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「客単価は5万円。日本でこの単価を上げられるお店は少ないはず」(関氏)

シンガポールでの日本食店の盛況ぶりを語ってくれた関氏だが、その一方で他店を見ていると日本人ブランドの低下を感じることもあるという。 「今は、日本で修業経験のある東南アジア人の板前も増え、現地で好まれるテイストにアレンジする寿司職人も出てきています。『寿司は日本人じゃないと!』という感覚もあと10年もたてば薄れていくのかもと感じますね」 海外の日本食バブルの恩恵に与れれるのも、今だけか。 【関 泰二氏】 シンガポールの隠れ家的なレストランバー「At Twenty」オーナー。アドバイザーとして、日本の企業の立ち上げにも参加 取材・文/SPA!出稼ぎ日本人取材班 ※通貨換算は9月30日時点の各国レートで算出
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