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トヨタ開発陣の正直回答に驚愕…新型クラウンクロスオーバーのタイヤがデカい理由

SUV風味とは?

 SUV風味とはどういうことかというと、ちょっと車高が高くて、悪路に強そうに見えるってこと。ただ実際には、最低地上高(地面からクルマの底までの高さ)は、先代クラウンより1cmしか上がってない。つまり悪路に強いわけでもなんでもないが、なんとなく悪路に強そうに見えるのはズバリ、タイヤがデカいから! なにしろホイールは21インチ! 先代が18インチだったので、3インチ(7.5cm)も直径がデカい! このデカいタイヤが、SUV的なイケてるアクティブ感を生み出している。 オートクラブ 新型クラウンクロスオーバーは、なぜこんなデカいタイヤを装着したのか? トヨタの開発陣に尋ねたところ、「カッコいいからです!」という答えが返ってきてビックリ! 普通、「走行性能を向上させるため」とかなんとか言うだろうに。正直すぎるやんけ!

カッコ優先、カッコ第一

 ついでにこのタイヤ、いかにボディとツライチ(ボディより引っ込ませないこと)にするかで苦労したという。それもすべてカッコよく見せるため! カッコ優先、カッコ第一で作られた、初めてのクラウンなのである。古き悪しきニッポンのおっさんにとっては驚天動地の大変革だが、タイヤをデカくしたおかげでシートの高さが8cm上がり、乗り降りは前よりラク。おっさんにとって朗報だ。  新型クラウンクロスオーバーは、まず第一にイケてるおっさんになることを目指した。見た目第一なので、高級セダンの伝統であるエンジン縦置き後輪駆動という縛りも捨て、前輪駆動ベースのハイブリッド4WDのみになった。
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実際乗ってみると…
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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