更新日:2022年10月23日 17:26
カーライフ

EVはガソリン車の代わりじゃない!フィアット500eの割り切り戦略

トゥインゴはリアエンジン・リアドライブの小型車。アイドリング中のエンジン音が『天空の城ラピュタ』の飛行艇に似ている点もGood。見た目もパグみたいでCute。これ以上愛くるしいクルマはこの世にない!と思っていたところ、衝撃的な1台に出会ってしまいました。500eは(会ったことないけど)フィギュアスケートのザギトワだと思いました(担当K)
オートクラブ

FIAT500e

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 茂呂幸正=写真 Photographs by Moro Yukimasa

フィアット500e vs ルノー・トゥインゴ

 今年4月から日本導入が始まったフィアット500e。末尾の「e」は「EV(電気自動車)のe」だ。すでに欧州では大人気で、2ドアで後席が狭いというハンデをものともせずEVの販売上位に食い込んでいる。その500eにどうしても乗りたいと、担当Kが言い出した。  500eは、今年輸入分の500台はすべて売り切れ、最低1年待ちの状況だ。「売り切れ」と言っても、リースかサブスクのみで販売はしないのだが、それはEV特有のバッテリー劣化不安による下取り下落リスクを避け、安心して乗ってもらうため。トヨタのEVと同じ考え方だ。  いずれにせよ、500eは当分手に入らない。そんなクルマを取り上げてどうするのか? 「うちのトゥインゴとどっちがかわいいか、対決させたいんですよ!」(担当K)
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フィアット500eは全長3630㎜×全幅1685㎜×全高1530㎜で車両重量は1360㎏。ルノー・トゥインゴは全長3645㎜×全幅1650㎜×全高1545㎜で車両重量は1030㎏。サイズはほとんど同じでも500eのほうが重いのはEVの電池のぶんですね

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かわいいのはどっち?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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