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2023年の1月は2022年の13月? 競馬で絶対やってはいけない禁断の買い方と回避法

みなさん、2022年の収支はいかがですか?

競馬

2022年も終盤戦。年間収支が気になりだす頃だが、だからこそ「馬券の罠」には注意したいところ 
写真/橋本健

 つい先日始まったと思った秋G1戦線も中盤戦に入ってきました。今年も気づけばあと1カ月半。競馬ファンにとっても、年末へ向けていつも以上に熱が入る時期です。  今年プラス収支の優秀なファンのみなさんはその調子で……と言いたいですが、馬券購入者の90%以上はマイナス収支といわれますから、多くのファンはなんとか年末までにプラス収支に、せめてトントンに……と考えているかもしれません。(実は私もその1人だったりします。汗)  もっとも、だからこそ1つだけ注意したいことがあります。

馬券の罠。「取り返す」と思うと確実に負ける

 実は、競馬において絶対にやってはいけない禁断の買い方があります。それは…… 「取り返そうと思って買う」ということです。  これは年末だからということに限りません。例えばG1のあとの最終レース。その日負けていると「最終で逆転してやろう」と、ついつい熱が入ってしまうものです。ですが、これをしていると逆転どころか、負け額を増やしてしまう一因になりかねません。時には運よく一発逆転できることもあるとは思いますが、あくまでもそれは偶然。長期的に見るとほぼ確実に負けを増やすことになります。一体なぜなのか?  それは逆転しようと考えると冷静な判断ができずに「どうしたら取り返せるかを計算してしまう」からです。  今日、あるいは今年いくら負けているから……と具体的な金額が必要となると、その金額になるように買い方や買う馬を調整してしまいがちです。ですがその瞬間に冷静な予想や馬券の検討ができなくなり、本来当たるはずの馬券ですら当たらなくなってしまうのです。  人間には損失を回避したいという心理があります。これはギャンブルをやっていると特に強くなり、勝っているときは心に余裕を持ってプレイできるにも関わらず、損失を出した状態だと勝っているときの余裕がなくなり、これまで負けたぶんをいかにしてチャラにできるか、逆転できるかということを考えてしまうのです。
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負債を増やさないためにできることは?
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