SKE48荒井優希、プロレスとアイドル「先輩・後輩の関係」で成果を出すための共通点
名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ「SKE48」。今年6月にはTeamSの「全額返金保証公演」が大きな反響を呼び、新公演「愛を君に、愛を僕に」の観覧応募数は、SKE48が2019年に現事務所のゼストに移籍して以降、最高を記録した。
荒井さんがアイドルになろうと思ったのは、友人に京セラドーム大阪で開催されたAKB48のドームコンサートに誘われたのがきっかけになっているという。
学校に通っていたものの、つまらなさを感じていて「何か変わったことがしたい」という思いを募らせていた荒井さん。
そのコンサート内で「AKB48グループ ドラフト会議」を開催することがサプライズ発表され、同グループの各チームごとに新メンバーの募集がアナウンスされた。
その候補者オーディションに荒井さんは応募し、SKE48のTeamKⅡにドラフト4巡目で指名される。晴れてアイドルデビューを果たしたわけだが、2013年にTeamKⅡ入りしたときから5年間は、シングル楽曲を歌う「選抜メンバー」にピックアップされない日々が続いた。
傍から見れば、日の目を見るまでに大きな苦労があったのでは……と感じるわけだが、荒井さんは「嫌だと思ったことは一度もない」と話す。
「本当に嫌だなと思っていたら、グループ自体辞めていました。選抜組に入れなくても、特に辛いとか苦労とか感じたことはなかったんです。私の性格的にもサバサバしているというか、あまり心から嫌になることはなくて。自分がスポットを浴びたときに輝ける状態を作っておこうと、常に楽しく過ごしていましたね」
ポジティブで前向きなメンタルを持つ荒井さんだが、元AKB48で先輩にあたる大島優子からもらった言葉が、今でも印象に残っているという。
「大島さんに『いつか選抜メンバーに選ばれたときのために準備しておくことが大事。今自分にできることを精一杯やろう』と声をかけてもらったことで、選抜メンバーに選ばれなくて『悔しい』とか『悲しい』とか考えても無駄だなと思うようになりました。SNSやブログの更新など、今の自分でできることを一生懸命やり、輝ける日が来ることを見越して前を向き続けていました」
そして2018年、SKE48 24thシングル「Stand by you」で遂に初の選抜メンバー入りを勝ち取る。
その後もコンスタントに選抜入りするなど、TeamKⅡの主要メンバーとして頭角を現すようになったのだ。
今勢いに乗るSKE48だが、今度はTeamKⅡが約11年ぶりの新公演に向けた新たな試みを企てた。名古屋の複合施設であるオアシス21にて、48グループ史上初の生公開練習を実施。
「公演を観る価値があるかどうか、練習を観てから決めてください」
そんなチャレンジングな企画が話題に。そしてTeamKⅡの新公演「時間がない」が12月11日から始まるなか、アイドルとプロレスの“二刀流”で躍動しているのが荒井優希さん(24歳)だ。
アイドル活動のほか、TeamKⅡで副リーダーを務める青木詩織とのTikTokユニット「おしゆき」やモデル・プロレスラーの赤井沙希とタッグを組んだ「令和のAA砲」など、多方面での活躍ぶりを見せている。
本人に新公演へかける意気込みや、今後における自身の目標について伺った。
選抜メンバーに抜擢されなくても「嫌だと感じたことはない」
心の支えになった先輩・大島優子の言葉
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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