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コンビニのレジで「これ」しか言わない客は意外と多い。戸惑う店員の本音

 

レジで「これ」は外国人客だけではない

  レジ さて、話が逸れたが、張り紙は「外国人客」に向けたものだったが、それが日本語で書かれていたことに筆者は違和感を覚えた。  そもそも「これ」で伝えてくる外国人客は日本語があまり話せないはずなのに、なぜ、外国語でも記載しなかったのか。筆者の働く店舗では、注意書きは日本語のほか、英語、韓国語、中国語が併記されている。  SNS上でも疑問の声があがり、運営元は「言葉が足りなかった」として反省の弁を述べた。  ともあれ、外国人客は「これ」でも仕方がないとして、日本人の若者でもレジで「これ」の一言しか言わない客が意外と多い。 「どの商品でしょうか?」と大きな声で聞き、指をさして確認するが、マスクの影響なのか、コミュニケーションが面倒なのか、最近の傾向としては「声が小さい」「はっきりしない」「何も言わない」ような男女が少なくない。もちろん、ほとんどの若者はしっかりしているが、5人に1人ぐらいの割合でそんな人がいる。

コミュニケーション不足の問題

 中華まんに限らず、タバコなどもそうだ。店員に伝わるように、番号で言ってもらいたい。また、支払いの際も現金以外ではパスモやスイカなどの交通系、iD、クレジットカード、ポイント払いなど、何なのかをきっちりと伝え、意思の疎通を図ってほしいものだ。  端末にいきなり交通系カードやスマホを勝手にかざしてくるのはどうなのかと思ってしまう。  レジ袋も必要ならば、“事前に”そう伝えてほしいものだ。  こちらから聞くと露骨に迷惑がられることもある。商品が3つぐらいの微妙な数の場合、何も言わないようにしていると、全部スキャンして会計が終わったあとに「あ、袋も」とか言われることが多いので二度手間になってしまう。
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声がぜんぜん聞こえない
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