更新日:2022年12月19日 03:23
デジタル

2022年「ゲーム業界の大ニュース」BEST5。ポケモン驚異の大ヒットetc.

4位 世界的な買収合戦が白熱

『コール オブ デューティ』を筆頭にメガヒットIPを多数保有するアクティビジョン・ブリザードの公式サイト

 2022年1月19日にマイクロソフトが世界有数のゲーム会社アクティビジョン・ブリザードを買収すると発表し、衝撃が走りました。買収額は687億ドル(当時の為替レートで約7.9兆円)。しかし、この動きに関して、米FTC(連邦取引委員会)が競合他社との公正な競争を妨げると主張し、待ったがかかった状態です。  一方、ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、2022年1月31日、『HALO』『Destiny』で知られる米ゲーム開発スタジオ・バンジーを子会社化しています。買収額は36億ドル(当時の為替レートで約4100億円)。1スタジオの買収としてはかなりの額といえます。  任天堂に関してはこれまで買収の動きはほとんどありませんでしたが、2021年に『ルイージマンション3』のNext Level Gamesを子会社化するなど少しずつ動き出しています。

ゲームファンにとっての心配事は?

 このトレンドの背景にあるのは、今後もゲームの開発規模、開発費用が増大していく見込みであること、コロナ禍の追い風で売上が好調なことの2点が挙げられます。  基本的にはゲーム業界内の争いですが、私たちゲームファンにとって少し心配なのは、ハードホルダーがスタジオを囲うことで、独占タイトルが増えるかもしれないという点。映像の世界では“Netflix独占配信”“ディズニープラス独占配信”など熾烈な争いが続いています。ゲーム業界もこうした道へ進むのでしょうか。
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ゲームファンのお祭りが復活
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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