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「日本一不幸“だった”アイドル」に変えていきたい! #ババババンビの野望

「日本一不幸なアイドル」と呼ばれて

――TIFアイドル総選挙2022で1位になったあと、待望の中野サンプラザ公演を迎えましたがどのような気持ちで挑みましたか? 近藤:中野サンプラザは歴史もあるし、いろんなアーティストさんがそこでワンマンをやっています。そこに立ちたいと思っていたので今回立てて嬉しかったです。セットの感じや音の反響の仕方など最初は戸惑ってリハーサルも3時間ほどさせていただきました。(立ち位置の)番号を覚えるのがすごく大変だったし、詰め込むこともいっぱいあったぶん、本番やりきったなという達成感や充実感はとてもありました。 岸:私たちデビューライブ中止から始まって、いろんな困難にめちゃくちゃぶつかってきて、「日本一不運なアイドル」って言われたりもするくらい悔しいときもあったんです。当時の自分たちからすると、平日の中野サンプラザを完売にしてお客さんいっぱいの景色を見れる日がくるなんて思ってもみませんでした。本当に悔しい思いをしてきたぶん喜びも大きかったですし、応援してくださったみなさんにこれからいろんな景色をお届けできたらいいな〜って思える1日でした。 ――「日本一不幸なアイドル」というキャッチコピーがつくほど困難が多かったようですが、今までで一番不幸だったと思う出来事といえばなんでしょうか? 岸:いっぱいありすぎる(笑) 近藤:直前に中止が決まった去年のTIFのステージは本当に精神的にキツかったです。 小鳥遊:私はやっぱりデビューライブ中止が一番つらかったです。アイドルになるために大学卒業後に上京してきたのにアイドルができなくなって、「あ、私は無職だ……」って思いました。これからどうやって東京で生きていこうって絶望していたので、本当にいまはよかったです。 岸:Veats SHIBUYAでデビューライブをする予定で、チケット完売だったんです。でもできなくなって、当日の3月27日にお客さんのいないVeats SHIBUYAに行って、ステージには上がらず着る予定だった衣装を着て写真だけ取って帰ってきたんです。 近藤:かわいそうって言っちゃダメだけど、「かわいそう、こんなことってある!?」ってそのとき思って。コロナってすごい嫌だなって思いました。でも、それがあって絆が固まっているところもあると思います。 ――他にも「不幸エピソード」はあったのでしょうか? 岸:夏のフェスで遠征に行っていたんですけど大雨が降って、このままライブしないで帰るかも、ってなりました。結局、ぎりぎり出番直前で晴れてライブはできたんですけど、雨の野外ライブは多い気がします。 水湊:めっちゃ久しぶりに沙瑛の地元の熊本に凱旋ライブで行く予定だったんですけど、台風が直撃して。山口、熊本、福岡の遠征予定だったんですけど、熊本と福岡が台風で延期になってしまったんです。福岡はフリーライブっていう形でなんとかできたけど、ちゃんとやりたかったです。 吉沢:ピンポイントだったよね。メンバーの出身地のところで、っていう。私たち天候に恵まれない。 宇咲:メンバーもホテルに閉じ込められてどこにも出かけられないっていう状態で。コンビニも全部閉まってて、マネージャーさんが何個か買ってくれたサラダとかをみんなで分け合って食べました。あとはカップ麺とか。 近藤:私、マネージャーさんが買ってくれたごはんを取りに行くタイミングが遅くて、行ったら「もう残ってないよ」って言われて。「えっ、もうみんな取っていっちゃったの!?」という不幸エピソードがありました。
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王道なのに馬鹿騒ぎ
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