ふるっぱーがKAWAIIで魅せた新たな景色
―[TIF2024]―
Tik Tokでバズって以降、2023年の第65回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞するなど、いまや大活躍中のFRUITS ZIPPERが8月4日、お台場・青海周辺エリアで行われた世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024 supported by にしたんクリニック」(以下、TIF2024)の最終日に出演。灼熱のHOT STAGEに集まったアイドルファンたちを彼女たちの代名詞でもある「KAWAII」世界で魅了した。TIFのなかでも最大規模のステージに登場した彼女たちは、まずステージ中央に縦に並び、そのまま飛び跳ねたり、サークル(円)を作ったりとフォーメーションを変えたりしながら軽快なダンスを披露した。衣装は濃いメンバーカラーをあしらったドレスのような衣装で、飛び跳ねるごとにひらひらと舞う様子はまさに「かわいい」という言葉がぴったりだ。
「TIF、最後まで盛り上がっていきましょう〜」と仲川瑠夏が呼びかけると、満を持して1曲目のイントロが流れる。まずは4月に発売された1stアルバムのタイトル曲でもある「NEW KAWAII」を披露。語りかける歌い方が特徴的でもあるFRUITS ZIPPERだが、早速、語りかけるような歌唱が始まるとファンたちの熱もどんどん高まっていった。「アップデートしよ?」と櫻井優衣が語りかけると、一連の語りかけが「完成」したかのように「ワァ」っと歓声が上がった。いったん仲川瑠夏がソロでしっとり聴かせたかと思うと、続いて松本かれんによる「アップデートしよ?」でたまらずファンから「ウオー!」と歓声があがる。その後、月足天音、そして櫻井優衣とソロを披露し歌唱力もあることを1曲目から見せつけた。2曲目には「君の明るい未来を追いかけて」を披露。前奏から会場には「ソイヤ、ソイヤ!」というコールが響き渡るなか始まった曲は、真中まなのキレのいいさわやかな歌声が心地よく響く。花をパアッと咲かせるように腕で円を描いたり、かわいいポーズをしたりと軽快なダンスを見せる。サビになると1曲目で「アップデートしよ?」という印象的なフレーズが耳に残ったように、この曲でも「hallo hallo hallo」というフレーズがくり返され印象的に耳に響いてくる。月足天音のソロパートでは計8回もの「あ〜まね!」コールが会場に鳴り響き大いに湧いた。
いったんMCに入り自己紹介をすると真中まなが観客に向けて「飛んで跳ねて一緒に楽しんじゃいましょう!」と呼びかけて「ぴゅあいんざわーるど」を披露。ラップも盛り込まれたアップテンポな楽曲ながら「ここぞ」というフレーズでは音が止まり、やはりメンバーの語りかけるような歌詞が耳の奥にまで入ってくる。盛り上がりはどんどん増していき、最後のサビではみんなで手を挙げながら飛び跳ねたりコールしたりと思い思いのまま楽しむ姿が見られた。
そのまま立て続けに「完璧主義で☆」「skyfeelan」そして代表曲である「わたしの一番かわいいところ」を披露。あっという間に最後の1曲になると仲川瑠夏から「かわいく踊れますか〜?」という煽りが入り、観客の盛り上がりも最高潮に達した。もはや知っていることが当たり前とも思えるほど見慣れたサビの振付をファンたちも存分に踊り尽くすと、曲も終わりに近づき、メンバーが横一列に並んで片足を上げて隣のメンバーに寄りかかったところでフィニッシュ。割れんばかりの拍手が起きて、彼女たちのHOT STAGEが終わった。
2年前に初めて参加したTIF2022では三日間を通して1ステージだけの出演だった彼女たち。そのときにも同じように「わたしの一番かわいいところ」を披露した彼女たちだが、同じTIFという会場で、同じ歌を、今度はまったく違う景色で私たちに見せてくれた。
セットリスト
1. NEW KAWAII
2. 君の明るい未来を追いかけて
MC
3. ぴゅあいんざわーるど
4. 完璧主義で☆
5. skyfeelan
6. わたしの一番かわいいところ
取材・文/綿谷 翔 撮影/山田耕司
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