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吉岡里帆、30歳という人生の節目「年齢の“素敵さ”を体現できる人になりたい」

毎回「これが最後」と思って写真集をつくる

──吉岡さん個人の活動としては、来年は30歳、そして芸能生活10周年という節目の年を迎えますよね。1月にはWアニバーサリー写真集の発売も予定されています。 吉岡:俳優で、30歳で写真集を出すって、意外とないかもしれないですね。 ──写真集やグラビアの面白さはどんなところですか。 吉岡:ちょっとアイデアが必要なジャンルだと思っています。美しく撮ることは、プロのカメラマンさんがもちろんやってくださるんですが、「その先」をみんなで考えるのがすごく楽しくて。衣装や肌の見せ方のバランスだったり、シチュエーションでどうバックボーンを見せるかだったり。私は、写真の「裏側のストーリー性」が見える、色んな想像ができる写真がより良いと思っているので、そういうことを考えて写真集をつくっています。 1冊の写真集をつくるのは、私ひとりではできないこと。意外と共同作業なんだというのも、面白さのひとつです。私は、グラビア自体は同じ編集の方とずーっと一緒にやってきているので「長い間、同じチームでつくっていく」ということも楽しい。年齢によって「いまできること」も変わっていくので、その変化を受け入れて、楽しんでいくことも面白みです。 ──「ひとつのチームで、長くつくり続ける面白さ」ということは、来年以降も写真集が見られると期待してもいいですか。 吉岡:どうでしょう(笑)。毎回、「これが最後!」「これが集大成」という気持ちで、一球入魂型でつくっているんです。大変だし、時間もかかるし、やっぱり愛情がないとできないと思う。 ただ、たとえば、セカンド写真集の『里帆採取 by Asami Kiyokawa』(集英社)は、アーティストの清川あさみさんが、直接「もし一緒にやれたら、すごく面白いものができると思うんだけど」と提案してくださって企画がスタートしたんです。 今度の『日日(にちにち)』も、フォトグラファーの大辻隆広さんが「29歳の誕生日からの1年を写真で追いかけたら、めちゃくちゃ面白くないですか。すごくいいものができると思うんです」と、アイデアを出してくださって。そんなの考えたこともなかったので、「え、面白いかも!」とワクワクさせてもらって、「じゃあやりますか!」と。そういう点では、結構受け身だったりします。 ──芝居の仕事と同じで、これからも、面白そうだと感じたら飛び込む。 吉岡:そんな感じですね。「これは特別なものだ」って思えたらやる!
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30代、厚みを感じさせる役者になる
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原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
監督:片山慎三、川井隼人
脚本:大江崇允
プロデューサー:山本晃久、岩倉達哉
出演:柳楽優弥、笠松将、吉岡里帆、高杉真宙、北香那、杉田雷麟、山下リオ、田中俊介、志水心音、吉原光夫、六角精児、酒向芳、矢柴俊博、河井⻘葉、赤堀雅秋、二階堂智、小木茂光、利重剛、中村梅雀、倍賞美津子
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