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後藤真希「大胆なカットもリラックスして撮れた」自然体詰まった写真集の裏側

デビュー25周年を迎えても、衰えを知らない美しさを保ち続けている歌手・後藤真希。13歳でモーニング娘。に加入し、39歳となった今も歌に向き合い続けている。 そんな彼女が、11月29日に3年ぶりの写真集『後藤真希 写真集 flos(フロース)』(講談社)を発売する。発売前に重版、3刷が決まった今作では、「自分自身をほどくリラックス時間」がテーマだ。雪景色の山形県や、海が輝く韓国・済州島で、のびのびと羽を伸ばす自然体の後藤真希の姿が詰まった1冊となっている。 YouTubeでの「歌ってみた」動画や音楽番組では歌うことに真剣に向き合い、『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)などのバラエティ番組では高いダンススキルや飾らないトークを披露している後藤真希。多岐に渡る活動の中で、とりわけ「写真集」を作ることにはどんな思いを持っているのか。そして、「若い」「エイジレス」と言われる自分自身をどう見つめているのか。胸の内を聞かせてもらった。 後藤真希

◆大胆なカットもリラックスして撮影

──今回の写真集のロケーションは、冬の山形と夏の韓国・済州島。どちらも後藤さんにゆかりがある場所なんですか。 後藤真希さん(以下、後藤):そういうわけでもなく、例えば山形県は「雪が降っている場所がいいね」「前髪が少し雪に濡れた感じって可愛いよなあ」と思って、撮影時期だった2月の終わりにそういう写真が撮れる場所を求めて行きました。山形での撮影は雪や旅館の「和」の雰囲気で、済州島では夏の「洋」の雰囲気。ほどよいバランスでロケーションが組み合わされています。 ──前回の写真集『ramus』(講談社)は、千葉と東京で2日間というスピードで撮影したとか。 後藤:それと比べると、今回はゆったりでしたね。2月に山形で1泊2日の撮影をして、そこから約5か月開いて、済州島で2泊3日の撮影だったので。カメラマン、ヘアメイク、編集などのスタッフをあえて『ramus』と同じにして、お互いに知った仲のメンバーとリラックスした感じで撮影しました。そのおかげもあって、前回よりも表情が柔らかくなったと感じます。 カメラマンの菊地泰久さんには、去年SPA!でも撮影してもらいましたよね。写真集となると、時間をかけられるぶん、カメラマンさんとより近い距離感になれるので、お仕事の回を重ねるごとにより良い写真を撮ってもらえるようになっているって感じます。 ──お風呂で背中を向けて振り返っている1枚は、想像よりもずっと大胆なカットでびっくりしました。テーマの「リラックス」と、時折見える「大胆さ」は、方向が全然違う感覚にも思えますが……。後藤さんの中ではどんな部分に繋がりを感じていますか。 後藤:リラックスして撮れるのも、大胆に撮れるのも、前作と同じスタッフさんで作っているからです。だからこそ、大胆なカットも「よし、撮るぞ!」と気負わずに、そういう気持ちの切り替えが必要ない状況で無理なく撮影できています。だから、「今、際どいシーンを撮ってます!」みたいな、気負った雰囲気はなかったですね。和気あいあいとした空気感で、全編を通してリラックスした撮影期間でした。

◆「エイジレス」と言われ続けていたい

後藤真希──現在39歳の後藤さんですが、常に「若い」「エイジレス」と言われています。 後藤:嬉しいですね。 ──モーニング娘。に加入した当時は、金髪の中学生というインパクトから「大人っぽい」とか、子どもにかける言葉として「ませている」とか言われていたと思います。世間のイメージが「大人っぽい」から「若い」へと変化してきましたよね。 後藤:20代半ばを過ぎた頃、「制服の衣装を着られない」ということで、年齢や周囲からの評価のわかりやすい変化を感じました。私も大人になっちゃったんだ、なんて思ったりも。でも、そのときは、自分の身体の年齢的な変化はまだ感じていなくて。体の変化を感じたのは、30代になってからかな。「やばい、もっと気をつけないと」みたいな意識が芽生えてきました。 ──なにか実感するできごとがあったんですか。 後藤:今となっては、日々「年齢を重ねるってこういうことか」と実感しまくりです。ちょっとした不調が続くとか、肌荒れの治りがめっちゃ遅いとか、結構ありますよ。以前は、寝れば気持ちも体も回復したのに、今は睡眠をとってもなかなか疲れが抜けない。そんな中でも、少しでも良く見えるようにケアをして、気を遣っているって感じです。 ──「若い」と言われることにプレッシャーはないですか。 後藤:むしろ、「エイジレス」と言われ続けたいなと思っています。来年は40歳になりますから、ますます頑張らないといけないですね。 ──一般的に、女性アイドルは「若さ」を求められがちな職業だと思います。モーニング娘。時代に、そういう空気は感じていましたか。 後藤:モーニング娘。は年齢の幅が広いじゃないですか。私が加入したとき、リーダーの中澤裕子とはひと回りぐらい違っていましたし。今振り返ると、そんな環境で裕ちゃんが一番大変だっただろうなと思いますね。制服の衣装だったら、中学生から20代の大人まで同じものを着るわけで、私だって今「10代のメンバーと同じ制服衣装で」って言われたら、ちょっと考えちゃいます。実は11月22日にも、『テレ東音楽祭』(テレビ東京)私がAKB48の現役メンバーたちと『恋愛レボリューション21』をコラボで歌ったんです。本番前は「ちょっとどうしよう(笑)」と戸惑いがありました。 ──SPA!でも、本誌でメンズ美容の特集を組んだことがあって、SPA!世代の男性もビジュアル・精神ともに「若さ」や「エイジング」を気にする人が増えてきました。芸能界だと特に若々しい男性も多いと思いますが、若さや美容を気にする男性は後藤さんにはどう見えていますか。 後藤:自分がその年齢よりも若く輝いていたいという気持ちがあって、それについて何か努力して何とかしようとしていることは、男性であってもすごい! 尊敬します! 美容やファッションって、手を抜こうと思えばいくらでも抜ける部分じゃないですか。何もしなくても生きていけるのに、自分の貴重な時間を割いて努力している。見た目の変化もですけど、その姿勢が素敵だなと思います。 昔から素敵だなと思う男性に、郷ひろみさんがいます。年齢を重ねてもパワー、活力が溢れていて、その場にいるだけで周りの気持ちまでグンッと引き上げてくれるんです。いるだけで元気を与えてくれる人って素敵だなと、音楽番組などでご一緒する度に思いますね。
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