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「化学系YouTuberの影響が大きい」メイク&コスメの2023年トレンド予測

スマホショルダーにぶら下げるコスメも登場する?

美容キーワード

@cosmeが予測する2023年の美容キーワードは「ポーチレス」「美容医療買い」「シティポップメイク」

 メイクトレンドの移り変わりが激しいなか、ズバリ2023年の美容キーワードやどのようなものか原田さんに伺うと「ポーチレス」「美容医療買い」だと答える。 「キャッシュレスがライフスタイルに浸透し、その影響でミニバックやスマホショルダーといったアイテムの注目度が高まっています。どこかへ外出する際もスマホひとつ持ち歩くだけで事足りることから、化粧ポーチを持ち歩かない(ポーチレス)生活者が増えてきているんです。  こうした流れから、今後はミニバッグやスマホショルダーに入れやすいコスメが流行るのではと考えています。また、バッッグにぶら下げられる“ぶら下げコスメ”もファッション性が高く、人気に火がつくかもしれません」
ポーチレス

「ポーチレス」に対応した商品一覧

 こうした背景には、わずらしい、嫌だと感じたことは合理的に切っていく“タイパ”(タイムパフォーマンス)重視の若年層の心情が表れているという。  また、「美容医療買い」については「SNSの影響やコロナ禍をきっかけに、美容医療あるいは美容整形が身近になり、生活者のリテラシーが高まっているのが起因して生まれる購買行動」だと原田さんは説明する。 「美容医療とコスメは相反するものだと捉えられがちですが、美容医療の知識や口コミが以前よりも簡単に得られるようになっている影響もあり、ニードルやダウンタイムといった具体的な美容医療用語が、商品名や効果・使用感を表現する際に使われたりしているんです。こうした美容医療を連想させるコスメのニーズも高まってきており、2023年はさらに生活者に受け入れられていく兆しが見えます」

変わる消費者志向。発売から数年経ったコスメが売れることも

 新たなメイクトレンドや美容キーワードが生まれる背景には「消費者志向の変化」があると原田さんは分析する。 「コスメを使い、メイクすることで、どれだけ自分を好きになれるか。自己肯定感が高められるかが、いつの時代も変わらず、根源的なものだと捉えています。その一方で、必ずしも新商品だからと買うような消費マインドも変わってきており、『自分に合ったコスメをいかにSNSで見つけられるか』という傾向も見られます。  実際のところ、アットコスメの店舗でも発売から何年も経過しているコスメが掘り起こされる消費が生まれており、これを掘り起こし『バズ消費』と呼んでいます。次々へと消費していくのではなく、自分に合ったコスメをSNSや口コミから探し出す。そのような購買行動があることから、これからは細かな生活者の細かなニーズに寄り添うコスメが求められるのではないでしょうか」 <取材・文/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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