更新日:2023年02月20日 14:38
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コンビニ店員が「年配客の詐欺被害」を未然に防げた4つの違和感

4つの違和感「もしかして詐欺?」

詐欺 彼女が詐欺被害にあいそうになっていると思ったのは、以下の4つの点だ。 ①年配の人が夜21時にプリペイドカードのみを買いにくる。 ②近所に住んでいるようだが、見たことがない人。 ③プリペイドカードの購入方法をわかっていない。 ④少し前にどこかで買ったと思われるプリペイドカードの台紙(カード自体はない)。  不審な点が多いので筆者がたずねる。 「あの〜、何に5万円も使うんですか?」 「え、大変なのよ、パソコンにウイルスが入ったとかでお金を払わないといけないみたいで。ウイルスを取り除くには、お金を払わないとダメなのよ」 「それ、払ったらダメです。ここでは売りません」  店長は別のレジで接客中だったが、会話が聞こえたのか「それは詐欺ですよ。間違いないです!」と大声で言う。

パニックになる女性客

 年配女性はワケがわからないという表情でパニックになっている。後ろには二人の客が待っていたが、もはや同情の目で見ていた。 「本当なの? ウイルスが入って画面に表示されている所に慌てて電話したらお金を払えと。この前も5万円を払ってしまったわ」 「その5万円は戻らないかもしれませんが、もう払わないでください。そして交番にすぐ行って相談してください」  筆者がそう言うと、女性は店を出ていってしまった。店長は「まだこんなことで騙される人がいるのか」と嘆いているが、このような被害はいまだに絶えないのだ。
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後日談「まさか自分が騙されるとは」
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