更新日:2023年02月20日 14:38
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コンビニ店員が「年配客の詐欺被害」を未然に防げた4つの違和感

後日談「まさか自分が騙されるとは」

  レジ・支払い・コンビニ 約1週間後、その年配女性が再び来店した。 「この前、助けてくれた人ですね? やはり詐欺でした。本当にありがとうございました」  最初に筆者から「詐欺ではないか?」と聞かされたときは、「まさか自分が騙されるとは思わず、とにかくショックだった」そう。交番に駆け込んで顛末を話すと、警官からも注意を受けたようだ。  女性の話によれば、詐欺業者に電話したのち、他のコンビニでプリペイドカードを購入。そして、カード番号を相手に伝えてしまったという。 「あそこのコンビニの人は、なんで注意してくれなかったのかしらね。年寄りがパニックになっているのに」

コンビニ店員として誇らしい気持ちに

 騙される方も悪いと思うが、たしかに、そこのコンビニ店員もなぜ気づかなかったのだろうか。人手不足の時期や忙しい時間帯は、そこまで注視してはいられないという事情もわかるが、明らかに彼女の場合は挙動がおかしいのだから。犯人もカモだと思ったのだろうか。 「とにかく、未然に被害が防げて良かったですよ。でもその前に盗られた5万円は戻ってきませんよね?」  そう聞くと、意外な答えが返ってくる。 「それが全部戻ってくるみたいなのよ」 「え!」    一般的にはプリペイドカード詐欺の返金は難しいとされているが、幸いこの女性が損することはなかったらしい。後日、本部や店のスタッフたちに褒められて筆者は嬉しい気持ちになった。 <取材・文/浜カツトシ> ※「プリペイドカードを購入し、番号を教えろ」など、少しでも不審な点を感じたら消費生活相談窓口などにご相談ください。 【消費者ホットライン】 188(局番なし) 【平日バックアップ相談】 03-3446-1623 ※消費者ホットラインに電話がつながらない場合 10時~12時、13時~16時(土日祝日、年末年始を除く)
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