更新日:2023年02月21日 18:51
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日銀総裁交代で市場はどうなる?「アフター黒田」に伸びる銘柄をプロが厳選

エネルギーのほかに地方銀行、証券株も注目

株価 アフター黒田の行く末に注目している元証券トップ営業マンでアナリストの中沢隆太氏は狙い目をこう解説する。 「テンバガーを狙うのであれば、半導体検査装置装が主力のオキサイド(東P・6521)です。世界シェアが95%の事業を持つが、知名度は低い。円高で半導体銘柄に向かい風が吹いても、押し返す成長率です。注目したいのがバリュー株。 東京証券取引所の発表によると、全上場会社の約半数がPBR1倍割れ=バリュー株。方針として今後資金の流入を促す動きが活性化しているという追い風があります」
中沢隆太氏

中沢隆太氏

バリュー株の中でも特筆すべき株

 バリュー株の中でも特筆すべきは、金融株だという。 「金融引き締めによる収益改善への期待から銀行業が注目を浴びています。なかでも地方銀行は、特に要チェックです。地方銀行は有配にもかかわらずPBRが非常に低いバリュー株。 昨年、富山第一銀行(東P・7184)が銀行業の株価上昇率1位となりました。一つでも動き始めたら、ほかも追随する。地方銀行はセクター単位で動向を見ておくのがよいでしょう」  一方で、同じ金融業界の証券会社はどうだろうか。 「水戸証券(東P・8622)がおすすめです。地域密着型で対面営業が主体の、急伸している中堅証券会社です。前々週末比65円で29.3%高の287円という構成正規で、東証プライム市場にて、値上がり率銘柄ランキングの断トツです。 これは、1株あたり配当金の下限を20円にすると発表したため。地方の証券会社は対面型が多く、顧客の高齢化やネット証券の台頭により、成長戦略を見失っていました。しかし、対面型ゆえに設備投資にかけるお金が少なく、内部留保が蓄積していた。これを、株主に還元するという流れがあったのです」  今後のシナリオを知り、準備することが必要不可欠だ。
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