8.6秒バズーカー、キッチンカーで再起の真相「ラッスンのときより大変な日も」
2014年、「ラッスンゴレライ」という言葉とともに、過去に類を見ないほどに急速な大ブレイクを果たしたお笑いコンビ8.6秒バズーカー。急速ブレイクの宿命と、デマの拡散などによって2016年ごろからテレビで姿を見なくなっていった。しかし現在、コンビの一人はまやねん氏は、キッチンカーで名前が知られ始めているという。本人を直撃した。
――2022年3月からキッチンカーを始めたということですが、きっかけはなんだったんですか?
はまやねん:コロナの影響もあって、芸人としての営業の本数が減ってきてしまったんです。僕自身、地方に行って現地の人と触れ合える営業が好きなので、なんとか地方に行ける方法はないかなと考えていた時に、キッチンカーでいろんな場所に行ってみようと思ったんです。
――もともと料理が得意だったんですか?
はまやねん:まったくしないんですが、将来的に地元で飲食店を出すのが学生時代からの夢だったんです。なので、大学でも経営を学んでいました。
――料理経験なしで、どうやって商品開発をして、どんなメニューを出したんですか?
はまやねん:飲食を10年以上やっている知人と一緒に開発して、最初は「てりたまサンド」を出していました。
――コンビニなどでも、テリヤキチキンとたまごのサンドウィッチはありますが、どのように差別化したんですか?
はまやねん:まず、量が多いです。それから、玉子の潰し方だけでも何度も試作を重ねて、絶妙な食感が残るようにしました。食感でいうと、鶏肉も低温調理しているので、プリッとしてジューシーです。それから、てりやきソースも、いろんなソースを味見して試作を繰り返して、ジャストなバランスの塩味に仕上げました。
――現在はカレーパンを販売されているそうですね。こちらのこだわりは?
はまやねん:何より、揚げ置きをしないところです。いつでも揚げたてなので、カリッカリの食感になってますよ。中はモチモチなので、他にはない食べ応えになっていると思います。カレーも、スパイスの配分も試行錯誤して、お子さんから大人の方まで食べられるような味にしました。
――SNSなどで評判を見かけることもありますが、売り上げの最高額は?
はまやねん:フードフェスやお祭りなどのイベント会場に出店しているんですが、イベントに3日間出店して、毎月100万円を超える売り上げだった時ですかね。忙しさでいうと、地元大阪に凱旋という形で出店させてもらった時は、3時間で50万円くらいの売り上げが出ました。
――最大瞬間風速として、3時間50万円はものすごいですね。
はまやねん:飲食店の仕事としてめちゃくちゃしんどかったですよ!もはや、回ってなかった(笑)。
――お客さんは、どんな方が多いですか?
はまやねん:「ラッスンゴレライ」で僕のことを知ってくれている人が多いですね。
――8.6秒バズーカーのファンの方も多いですか?
はまやねん:多くはないんですが、来ていただくこともあります。ラッスンが流行ってから8年くらい経っているので、当時高校生で来てくれていたファンの方が子供連れで来てくれたりします。「時の流れ早っ!」ってなりますね(笑)。
10歳以下のお子さんは僕らのことなんて「誰?」みたいな感じなんですよ。でも、一回買ってくれた親子連れが翌日また来てくれた時に、その子が「ラッスンゴレライ」って口ずさみながら近づいて来てくれた時はめちゃくちゃ嬉しかったですね。
キッチンカーが話題に
3時間で50万円を売り上げることも
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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