上司からゴーサインを引き出す話し方とは?
「いいところがたくさんあるんだな」と感じてもらえそうではありますが、
たくさんの投資候補の中から一歩抜け出すにはちょっと足りないかもしれません。上司に「これは絶対いくべきだ!」と思わせる一言キャッチフレーズ、考えてみましょう。
「(前略)一言でいうと、“爆速×安定成長スタートアップ”です。投資しない理由はないかと思いますが、いかがでしょうか?」
単にスピーディーな成長をしているだけではなく、安定して利益を出せる体制も整っていれば、投資検討テーブルに載せるうえでは十分です。もちろん、自社や他投資先とのシナジーなど検討すべき事項は他にもあると思いますが、
「爆速×安定成長」というキャッチフレーズは非常に強く頭の中に残るため、スムーズに議論が進む可能性は高いでしょう。
一言キャッチフレーズを使うときのコツは「大げさにすること」です。長々とした話の後に一言で印象づけるための飛び道具が一言キャッチフレーズなので、
相手に「!?」と思わせるような大げさな表現を選びましょう。
「一言でいうと、可能性はありそうです」よりも、「一言でいうと、最大の取引先になると思います」みたいな感じです。
誇張しすぎはよくないですが、長々と話すほど熱を込めているのであれば、大げさに表現してもいいはず。せっかくの情熱、一言キャッチフレーズで相手の頭にインパクトを与え、
「この人、いつもダイナミックな話をしてくれて楽しいな」と思ってもらえるようになると最高ですよね。
特に、真面目でいつも訥々(とつとつ)、淡々と話してしまうタイプの人には、ぜひ実践してほしいです。強烈な一言キャッチフレーズを話の締めに投げ込むだけで、「正しさに加えて迫力も出てきたな」と思われ、「あの件、直接説明してくれない?」と依頼される機会もどんどん増えることうけ合いです。
【NG損する説明】
先週面接したAさんについてご報告します。どちらかというと穏やかそうなタイプで、セールスリーダーとしてはどうかな?と第一印象では思ったのですが、パッションだけでなく実際にデータも見ながら営業戦略を立てる能力もあり、かつその力を活かして確実に毎月ターゲットを達成する粘り強さもある方でした。
【OK得する説明】
先週面接したAさんについてご報告します。どちらかというと穏やかそうなタイプで、セールスリーダーとしてはどうかな?と第一印象では思ったのですが、パッションだけでなく実際にデータも見ながら営業戦略を立てる能力もあり、かつその力を活かして確実に毎月ターゲットを達成する粘り強さもある方でした。一言でいうと、「黙々と結果を出し続ける縁の下の力持ち系リーダー」でした。
外資系デンタルケア企業の日本法人「
Zenyum Japan」の代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進する傍ら、「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。ツイッター(
@TasukuIto5)、
noteなどでも積極的に発信中。著書に『
得する説明 損する説明』(SBクリエイティブ)
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