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「上司が欲しい回答」を一発で提供できる人が“共通して使っている”フレーズ3選

フレーズ3:[つまり結論]つまり

「ここが今までの話の結論ですよ。まとめ部分ですよ!」というポイントをわかりやすく示すのがこの「つまり」です。先ほどの「結論から申し上げると」で、「基本は結論から話しましょうね」という話をしましたが、実際の場面で常に結論から話せるかというと、そうもいかないでしょう。  それに、最初から最後まで自分が話すのであれば結論ファーストでいけるかもしれませんが、他の人が「結論が不明瞭な話」を始めた場合、原理的に結論ファーストは不可能になります。そんなとき、「つまり」を活用して、結論部分がどこなのか、明確に示すと「やっぱりこの人はピシッと締めてくれるな! さすが」となるのです。  奥さんとショッピングモールに来ていて、そろそろおなかがすいてくる午後5時半。あなたは奥さんに「何が食べたい?」と問いかけます。奥さんは「そうね……、ラーメンか、チンジャオロースか、小籠包か、チャーハンか……みたいな?」と返します。ここで「つまり、中華系だね。4階にカジュアルな中華レストランがあるから、そこに行ってみようか」と返せればパーフェクトですね。

具体的に「つまり」を活用してみよう

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写真はイメージです

 簡単すぎる例に感じるかもしれませんが、今まで単発で出てきたアイデアや意見の共通項を探し、「つまり、(結論)ですね」とまとめる、という「つまり」の機能を説明できている例だと思います。  実際の会議や商談でも、いろんなアイデアや意見がぽつぽつと出続けるだけで、「結局、何だったんだっけ?」となってしまうことは少なくありません。それを防ぐためにも、「つまり」をどんどん活用していきましょう。  具体的には、次のDさんのような形で議論ができると素晴らしいです。 Aさん:この提案書、もう少し市場の全体状況について触れたいね。 Bさん:競合の情報も足りない気がするな……。 Cさん:自社のサービス説明はとてもいい感じですけどね。 Dさん:つまり、自社部分はOK、市場や競合部分については要検討という形ですね。具体的な行動に落とし込みますので、少しお時間いただければ幸いです!
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可能な限り“つまらせる”
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外資系デンタルケア企業の日本法人「Zenyum Japan」の代表取締役社長。「口腔ケア領域で、最高のSmileのための最高のサービスを提供し続ける」という会社のミッションを推進する傍ら、「グローバル企業の日本法人経営者」という新時代のキャリアを普及させるべく、講演や執筆活動に積極的に取り組んでいる。ツイッター(@TasukuIto5)、noteなどでも積極的に発信中。著書に『得する説明 損する説明』(SBクリエイティブ)

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