更新日:2023年03月08日 09:40
エンタメ

「王様のブランチ」女子大生リポーターのその後。“婚約破棄”を乗り越えて

泉ピン子が大激怒、“プロの仕事とは何か?”を考えるように

福井仁美 また、リポーター時代の思い出深いエピソードについては「泉ピン子さんを怒らせてしまったこと」を挙げる。 「ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の放送に合わせ、私が王様のブランチのリポーターとして泉ピン子さんにインタビューしたんです。その際、私がカンペを持って一問一答していたことが、泉ピン子さんの逆鱗に触れてしまって。『このドラマは長い台詞を覚える必要があり、死ぬ気で臨んでいるのに、あなたはカンペに書かれていることを復唱するだけ。そんなにやる気がないなら質問には答えません』と言われてしまったんです。  でもこの出来事が自分の中で転機となっていて、『プロの仕事とは何か』を考えるようになった。インタビューするときも、相手のことを知ってから会ったりと、プロのリポーターとして本気で仕事に向き合うきっかけになりました」

突然の婚約破棄から起業を決意

 こうして8年間、王様のブランチのリポーターを務め、28歳のときに婚約者との結婚を予定していた関係で芸能界を引退。新たなライフステージへ進むはずだった。  それが、まさかの婚約が破談するという予想外の展開に……。 「婚約して全部やめたので、何もやる仕事がなくなってしまいました。芸能以外の仕事をしたことがなかったので、本当に頭が真っ白になりました。この頃が人生で一番のどん底を味わいましたね。そこから、この状況をどう脱出すればいいかと考えるようになって。ちょうど大学時代の友人の間では起業がブームになっていたこともあり、『とりあえず会社だけ作れば』とアドバイスされたので、事業の内容は置いといて、まずは会社を作ることから始めました」
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芸能界で培ってきた人脈
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1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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