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Amazon「5つ星レビューで2000円ゲット」は裏バイト? 弁護士に聞く

サクラレビューの見分け方と対策

 サクラレビューは今回紹介したようにハガキやメールで届くほか、SNSやサイトなどでバイトとして堂々と募集しているものもある。金田弁護士によると「本来は各サイトで禁止されているはずであるが、数が多すぎて取り締まれないのが現状」のようだ。そのため、私たち一人ひとりの見極めが重要となる。 「そもそも、アマゾンや楽天などから『星5つでレビューを書いてくれたら商品券プレゼント』など、のハガキやメールは届かないので、この時点でサクラレビューだと理解してください。そして、もうひとつ大きな見極め方は、“自分の真意が思いのままにレビューできるかどうか”です。  また、内容をきちんと読めばわかるものも多いです。たとえば、メールのあて先は、送信元をチェックしてください。ただ、いつも使っているサイトやサービスから送られてくるものと、まったく同じに偽装されている可能性もあります。こういった場合は、書かれている内容も併せて確認してみてください」

よく見たら日本語や漢字が違っていることも

 ほかにも、「宛先や責任者(担当者や差出人の氏名)、住所や連絡先などが記載されていなかったり、日本語や漢字がおかしい場合、現金の振込期限や商品券の送付期限などが明確に記されていなかったりする場合も要注意」と金田先生。
サクラレビュー

知人のもとに届いたサクラレビューのメール。よく読むと文章がおかしい

「また、企業から商品などの提供を受けてレビューを書く場合はPRなどと記載する動きもあります。嘘のレビューを書くサクラレビューやお金をもらってレビューしていることを隠す行為はステルスマーケティング(ステマ)と言われます。現時点では直接規制する法律はありませんが、今後規制が予定されていて、景品表示法などの法令違反に問われる可能性があるため注意が必要です」  また、消費者としてサクラレビューを見分けるのは、とても難しいという。チェックをするツールもあるが、残念ながら、それをすり抜けようとしてどんどん巧妙になっていく。レビューに目を通し、実際に商品を頼んでみて信頼できるサイトを見つけるしかないようだ。
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怪しいメールの見極め方と対策
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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