更新日:2023年03月13日 14:54
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狙いはボッタクリ店のあぶり出し?「パチンコ広告宣伝規制」改正は本当に‟緩和”なのか

警察が異例の対応

出玉ランキングはOKのようだが…[/caption] ホール側の人間だけでなく、いわゆる“店が出す日”をわからずに困り果てていたファンにとっても長かった10年を経て、改められた規制は本当に“緩和”されたのか。具体的な内容を見ていこう。  今回、警察庁保安課の通達に関する業界団体からの質問に答えるという異例の対応がなされた。主に言い渡しばかりの通例を考えるとこれこそ最も大きな改革とも言えるが、それだけ「広告宣伝をちゃんとやれよ」という行政の強い意思表示でもあろう。  質問は大きく分けて6つ。1つ目は「国民的行事、地域の行事及び創業記念に関する広告及び宣伝」について。  例えばスーパーのチラシで「クリスマスの本日は鶏肉全品半額!」などの煽り文句はよくあるだろう。しかし「クリスマスの本日は全台大開放!」などの煽り文句をパチンコホールの広告には入れられなかった。新しい規制でもこれはダメだが「クリスマスパーティーの後は当店でパチンコを楽しんでね♪」などはOKとなった。  以前は「本日はクリスマス」というだけの文言すら出玉放出イベント示唆であるとされていたことを考えれば“緩和”だが、経済活動の視点からすると“正常化”レベルであろう。  ちなみに「さっぽろ雪まつりの合間に当店でパチンコを楽しもう♪」や「開店10周年記念の今日は是非ともご来店を♪」などはOKだが、「だんじり祭よりも激アツお祭り状態!」とか「開店記念の本日より夢の7日間が始まる!」などはNGである。

規制は緩和されたが射幸心は煽れない

 著しく射倖心をそそるおそれのある広告宣伝が規制の対象であることには変わらない。  2つ目は「遊技機に関する広告及び宣伝」について。今まではいわゆる“強化機種”示唆を禁止すべく、広告などで特定機種の写真のみ大きくすることが禁止されていた。加えて新台導入時に推したい機種のみを大きく掲載することも禁止されていたが、写真の大小を付けても良いということになり、推したい機種だけの掲載も許されることになった。  例えば電気店のチラシに売りたいメーカーのテレビだけ大きく掲載するのが当たり前なことを考えれば、これも“緩和”というよりも“正常化”のレベル。7が3つ揃っている写真がNGだったことを考えれば、いかに厳しい規制であったかが判るだろう。「777」の写真に加えて新台の設置日や設置台数もOKに。ただしスマートスロットで「コンプリート期待度MAX」などの煽りはNGである。
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設定示唆ももちろん禁止だが…
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