更新日:2023年03月22日 17:13
エンタメ

少年隊・錦織一清57歳がいま振り返る、あのときジャニー喜多川氏が考えていたこと

自分がYouTuberになれるとは思ってない

錦織一清

錦織一清『少年タイムカプセル』(新潮社)

――植草さんと同じ退所日ですが、一緒に会社はやられなかったんですね。 錦織:退所の時期は一緒だけど、申し合わせて一緒に辞めたわけじゃないです。たまたま重なっただけ。辞めた理由もそれぞれの意思も違うはずだから。「ニッキとかっちゃんねる」は声をかけてもらって、僕は喋るだけでいいというから、「じゃあやろうか」と。僕にしてみれば願ったり叶ったりだったからね。撮ったり編集したりしてくれるスタッフを知っていたわけでもないし。ゆくゆくは自力でやりたいと漠然とイメージしていただけだから。ただ僕は、YouTubeに出させてもらったり、利用していきたいとは思っているけど、自分がYouTuberになれるとは思ってません。 ――というと。 錦織:僕の中でのYouTuberの定義というのは、きちんと構成台本を書いて、自分で撮影して編集して、MAしてBGMを入れてと全部を仕上げる人のこと。だから僕はYouTuberにはなれないし、なれるとも思ってない。

ジャニーさんについて、みんなに伝えたい

――さて、本書は読めば読むほど、錦織さんについて知れるとともに、ジャニーさんの凄さに改めて驚かされます。 錦織:僕は今もジャニーズの後輩たちと付き合いがあります。舞台に出てくれた後輩もいますし。それで、ここにも書いたように、僕らがデビュー前からジャニーさんにアメリカに連れていってもらっていろんなことを見聞きしたといった話をすると、目をキラキラ輝かせて「ジャニーさんって、そういうことをしてたんですか!」「海外に一緒に行ってたんですか?」とか、曲作りをしていた時のことを話すと「ジャニーさんがそんなダメ出しをしてたんですか!」とビックリしながら、すごく聞きたがります。  いろいろ伝えてあげたくなりますよね。後輩の子たちやファンの子たちにも、回し読みでもいいから、自分たちが好きなアーティストが憧れているジャニーさんがこうだったんだよと、分かってもらうためにも、この本を読んでくれたらとも思います。
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少年隊のマネージャーはジャニーさん
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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錦織一清著『少年タイムカプセル』は新潮社より発売
錦織一清 オフィシャルサイト
https://unclecinnamon.com/
少年タイムカプセル

「YOUは、天才だよ!」。その刹那、ひとりの少年の人生が大きく動き始めた――

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