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中東の大一番「ドバイワールドCデー」注目の3頭。第2のヴァンドギャルドやレッドルゼルはどの馬か

海外で好走する2条件を満たすリメイク

競馬

サウジカップでカントリーグラマーを退けたパンサラッサ。第2ラウンドとなるドバイワールドCに注目!

 2頭目はドバイゴールデンシャヒーンに出走するリメイク。国内では今のところカペラSを1勝しただけと実績的には物足りないのですが、直近のリヤドダートスプリントで3着に好走。適応力の高さを見せました。何より、リメイクはレッドルゼルにも似た特徴が2つあります。  1つは、差す競馬ができること。アメリカ勢を筆頭に速い馬が揃うゴールデンシャヒーンにおいて、好走するためには差し脚を使える方が有利。リメイクは鋭く伸びる末脚が武器ですから、適性的には合いそうです。  2つ目は、砂を被っても平気なメンタルの強さを持っていること。スタートから海外勢が飛ばしていくこのレースで差すといっても、メンタルの弱い馬だと道中で砂を被って失速してしまいがち。その点リメイクは馬群での競馬も平気なタイプで、どんな状況でも伸びて来ることが可能です。以上の2つの個性から、海外の強豪が揃うダートでも好走可能と見ます。

日本馬に立ちはだかるカントリーグラマー

 3頭目は、海外勢からピックアップします。ドバイワールドCに出走するカントリーグラマーです。カントリーグラマーは昨年の当レースの覇者で、今年もサウジC2着から参戦予定。  ポイントとなるのは日本馬の大量参戦です。今年はなんとドバイワールドCだけで8頭が参戦予定。サウジCでカントリーグラマーを退けたパンサラッサ、昨年のジャパンCの覇者ヴェラアズール、チャンピオンズCの覇者ジュンライトボルト、東京大賞典の覇者ウシュバテソーロ、フェブラリーS連覇の実績があるカフェファラオなどなど、実に豪華な顔ぶれが揃います。当然、特に単勝では応援票も入るでしょうが、だからこそ海外勢の実力馬のオッズは多少甘くなる可能性があります。  カントリーグラマーはサウジCでも最後あと一歩までパンサラッサに迫っており、距離が延びる今回は逆転が可能な内容でした。道中はズブさを見せたり、追ってからの反応が少し鈍かったりと少しヒヤヒヤするタイプですが、ラストは確実に伸びてきます。大量の日本馬相手に、どんな走りを見せてくれるか、パンサラッサの逃げがここでも通用するのかなどなど、見どころの多い一戦です。  以上、今年のドバイワールドCデーの中で注目の3頭をピックアップしてみました。そのほか、ドバイシーマクラシックにはイクイノックスも参戦するなど本当に豪華なメンバーが揃います。必ずしも国内の実績がそのまま反映されるわけではない海外の舞台。3月25日の夜は、是非ドバイの競馬にも注目してみてください。 文/TARO
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